• 定年男子のランとマネー

六甲山へ

2017年3月11日、神戸の六甲山縦走トレイルラン大会に参加しました。

1610神戸六甲トレラン表.ai

当日は晴れのち曇りの予報。雨の心配はなさそうです。奈良県の家を出たのは午前5時25分。真っ暗です。

午前4時に起きたときから天候について考えていました。予報では暖かいけれど、山は曇ると寒いしなあ、暖かい服装でいくか、走りやすい軽装にするかを悩んで暖かいほうを選びました。

薄暗い街灯だけで暗がりの道を急いで自転車を漕ぎながら駅につきました。

5時47分の電車に乗って7時38分に山陽電鉄の須磨浦公園駅に到着。約2時間の道中です。

 

受付を済ませて荷物を預けてもスタートまで30分以上あったので我慢していたトイレに行列しました。スタート前にすっきりとさせるのは大切です。

ところが男子大きいほうは一つだけ。時間はどんどん経っていきます。かわいそうなのは女子トイレ。故障中で使えなかったので女性ランナーは駅まで坂を下りていました。

やっと順番が回ってきたのはスタート8分前。時間切迫のためやむを得ず最小限の対応でスタート位置へ。

一緒のスタート時間だったTさんを探すも見つからず。そのまま一日中会えずに終わりました。

後で聞くと、前回参加の時を大幅に上回るハイペースでゴールしたとのこと。おめでとうございます。

スタート

 

8時40分にスタートした後、すぐに鉢伏山の登りです。それからさらに階段で旗振山を越え

鉄拐山に向かいます。

一息入れると好天で海が美しい、と思う間もなく次の下り階段へ。太陽が出ていて暑い。暖かい服装を選択したことを後悔しました。

 

高倉台のスーパーはウオーキング指定区間です。地域の方とのお約束だと思います。大会を継続するには大切なルールです。

でもそこを走っていくランナーがいます。「ウオーキングだよ!」と声をかけるも知らん顔で走り去りました。

大会の後のランナー仲間のコメントでも、ハイカーさんに挨拶しなかったり、無理に追い越したりする参加者のマナーを指摘する声が多く聞こえました。

トレイルランナーでたまにイヤフォンをつけている人がいましたが、ロードでは無く狭い山道なので危ないなあと思います。

 

でも大多数のランナーは、ハイカーに道は譲るし挨拶もしていました。見かけた人は皆さん気持ち良い対応でした。

 

高倉台を過ぎると再び階段です。栂尾山横尾山と300メートル前後の低山が続きます。

このあたりで一本目のジェルを取ります。定期的な補給は重要ですが、なかなか上手くいきません。横尾山を過ぎると前半の名勝「須磨アルプス」の馬の背です。ここは追い越し禁止。狭くて危ないので、さすがに走る人はいません。

 

東山を越えて横尾から妙法寺の第一エイドです。紙コップを配っていたので、うっかり受け取って水を飲みましたが、今日はエコのためボトルを持って走っていたので、次のエイドからは水や麦茶をボトルに足してもらうことにしました。エイドの方はどこでも愛想よくて親切でした。

 

次は高取山です。328メートルの山ですが、海抜70メートルくらいから登るので結構急な階段になります。ここで2本目のジェル。

山頂には高取神社があって、神社の神域はウオーキング指定です。うっかりすると走りそうになりますが、我慢して歩きます。

 

丸山市街地を越えると第一関門(14キロ付近)の神戸電鉄の鵯越(ひよどりごえ)駅です。歴史的な戦場跡ですが、考えている余裕なし。

11時に到着。スタートが8時40分だったので2時間20分かかりました。

僕にしてはまずまずのペースです。

 菊水山へ

ここを越えるとそのまま菊水山へ。海抜100メートルから458メートルへ。最初の登りです。比較的なだらかなのですが、何故かきついと感じます。

途中、大阪城公園で行われてるトレイルラン練習会の練習生に会います。「しんどいですなあ」とか言われながらあっさりと抜かれます。

12時に到着したので、昼食のおにぎりを一つ食べます。一緒に登ってきた方は、休むと走れないからと言って、そのまま行ってしまいました。前回は7時間45分だったそうです。

大丈夫かな、俺?少し不安が募ってきます。

鍋蓋山へ

菊水山を越えると天王吊橋を越えて鍋蓋山の登りです。3本目のジェルを取ります。

ここは480メートルくらいの山ですが、菊水山の登りの後での登りは少し堪えます。山頂で休憩する人たちもいましたが、急いで通り過ぎて第二チェックポイント、22.5キロ付近の大龍寺駐車場へ。ここで約半分です。到着は13時3分。

天気は曇りで冷たい風が吹きはじめました。「寒い!!」という声が聞こえてきます。暖かい服装にしてよかった。山では何が起こるかわかりません。慎重な準備は大切です。

22キロでタイムは4時間23分かかっています。遅いなあ、挽回せねば!と思っても、ここから登りのハイライト区間が続きます。

 天狗道から摩耶山へ

ここからは稲妻坂天狗道を越えて摩耶山へと続く最大の難所です。階段と坂道が終わったと思ったら、暫く行くとまた階段と坂道が始まります。

4本目のジェルを取って息を継ぎながら登ります。ジェルをもう一本くらいと思うけど胃がしんどい感じです。「胃は筋トレで鍛えられないしなあ」とバカなことを考えながら登ります。

苦し紛れに、先を行く女性に「初めてですか?」と意味もない言葉を掛けます。その人は素直に二回目の縦走で、前回は最終関門を越えられなかったことを話してくれました。「今回は絶対大丈夫ですよ!」と元気づけて追い抜きます。

 

摩耶山を越えると27キロの掬星台エイド。あと13キロだよと言われます。ここで14時20分。15時に最終関門の記念碑台を越えるのが当初の予定ですが、5キロを40分で走れるか??まずい!間に合わない

階段の途中にあった休憩所でおにぎりを一個。全然旨くない。胃が疲れているのかな?

最終関門は休まずに突破して、六甲山最高峰へ向かうことにします。

さっきの女性があっさりと抜いていきます。次に二人目の練習生に追いつかれます。体調不良で今日は遅いです、と言われて、決意して一人で走り出します。

記念碑台に向かう緩い登りを走っていると、さっき抜かれた女性が前にいます。「頑張れ!最終関門までもうすぐだ!」と言って追い抜きます。

 

結局5キロを50分で走って15時12分に最終関門に到着。ここで5本目のジェル。休まないはずが信号で止まったのをよいことに3分くらい休憩。

ここまでくれば完走ですが、目的は時間内完走。六甲山最高峰までの5キロを目指して走り出します。途中ゴルフ場やガーデンテラスを越えて最高峰へ。ここで写真など撮ってしまいます。

時間無いのに!!

 

時間は16時8分。あと3.5キロを32分で走らねばなりません。無理やり6本目のジェルを胃に押し込んで文句を言わずに飛び出す!途中の素晴らしい景色も上の空。ひたすら飛ばします。

 

最高峰からゴールの有馬温泉までの魚屋道は石ころだらけの走りにくい下り道です。平らなところを探して足を置かないと、滑るし足を痛めます。フォームも足裏全体で着地しないとバランスを崩します。しかも全速力!我ながら思い切り走りました。

 

林道を終わりアスファルトの道に入ってゴールが見えてきました。でも時計は16時40分!

うわっ!終わった! 

一瞬止まりましたが、気を取り直して走り出しました。

去年のタイムを一秒でも超えるぞ

 

結局8時間1分37秒でゴール。昨年のタイムを35秒更新しました。

 

完走証をもらって脱力感とともに荷物を受け取って着替えます。

手足が上手く動かないのでこけそうになります。何とか着替えて家路につきます。途中で完走証を手に持ったさっきの女性に出会います。

「完走できてよかったですね。おめでとうございます。」

「速かったですね。追いつきませんでした。」

「またどこかでお会いしましょう!」

と笑顔で交歓して別れました。お名前は聞いていないのですが、良い出会いでした。

感謝です

 

せっかく有馬温泉まで来たのに、翌日の予定があるのでお風呂も入らず帰ります。有馬温泉駅17時52分発です。家を出てから12時間が経っていました。

長く楽しい一日でした。

第6回六甲縦走トレイルランコース図1

第6回六甲縦走トレイルランコース図2


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