11月4日、ラン友さんに誘われて、大阪マラソンコースを全部走ってきました。
ふつう、マラソンでもトレランでも試走会というときは、全コースの半分くらいを走りますが、今回は全コースとのこと。
主催者に理由を聞くと、「分けて走るのは面倒くさいから」(笑)
でも真面目に聞くと、「全走して身体の状態を確認するため」だそうです。
大阪マラソンへの真剣さが窺われますね!
それを聞いた僕は、
(うわっ、ダメージテストか、大変やな!)
参加メンバーは僕を含めて7名ですが、聞いてみると、阿蘇120キロや信越110キロ完走者、9月に村岡ダブルフル88キロを走って10月に氷ノ山78キロを走ったという強者ばかりが参加するようです。
(まあ、半分走れたら上等やな)
というのは、どうも大腸ポリープを切除して以来、走ると下腹部に違和感があって、長い距離やスピード走では途中で歩いてしまうのです。
妻に言わせれば、「体力が落ちたんや」ということですが(苦笑)
さて、午前8時過ぎに大阪城公園駅近くのランステに着きました。
快晴で絶好のラン日和です。
8時半ごろには、強者たちが集まっています。
この日の大阪城公園は、大阪マラソンの「のぼり」がはためき、多くのランナーがコースの試走に出かけるべく集まっていました。
実際に、午前9時に大阪府庁前から走り出したあとも、いくつかのグループを抜いたり抜かれたりしていましたね。
僕は今まで大阪マラソンは2回走っていますが、今回は大幅にコースが変更されたので試走会を主催したそうです。でも集まった7名中、実際に走る人は3名。
ご夫婦で参加の方は、ベテランの奥さんについて走るつもりのご主人(この方もサブ4ランナーですが)だけが当選してしまい、奥さんは応援場所探しのために(?)参加されたようです(笑)
前半のコースは、平坦で走りやすそうです。
ビルが立ち並ぶ市街地ですが、歴史的建造物など景色も変化があって楽しめます。
第一回の休憩は「お団子屋」さん。
毎年、先着1000名に団子をふるまってくれるそうですが、新コースでは店前がエイドになるので、どうしようかな?と考えているそうです。
スポーツドリンクで店の前の道は、ベタベタになるそうですし。
昨年まではコースの目玉である御堂筋を2回走れたのですが、新コースでは1回です。
午前10時ごろの空いている間に、サーッと通り抜けるつもりでしたが、イベントの準備をしているらしく、歩道は資材の山と観光客(中国語が乱れ飛んでいましたね)でいっぱいでした。
主催者は人を縫って走っていきますが、後ろの僕たちは時々ぶつかりそうになりました。
途中の南御堂では、お寺の中でイベントをやっていました。
「恐竜乗り放題」と書いてあって、ステゴザウルスに乗って歓声を上げている子供たちがいたので、「私も乗りたい!」とメンバーの一人が近づいていきました。
「小学生以下やてー」
「そりゃ、無理あるわ!」
「何十年か前やなー」
仕方がないので、記念写真で満足することにしました。(笑)
前半はまずまずのペースで、皆さんの後ろから付いて行ったのですが、20キロを過ぎたあたりから、左の鼠径部が引きつるようになってきました。
このあたりで、子供の支援のために、ランナーに寄せ書きを頼んでいる人達にあって、みんなで寄せ書きをしました。
大会当日は横断幕にしてランナーを応援してくれるようです。
僕は、「VIVA 大阪」と書きました。「マラソン」と書くスペースがなかった(笑)
寄せ書きで少し休んで楽になったのですが、鼠径部の違和感は治りません。
これが昨年末の鼠径ヘルニアの手術の影響なのか?10月の大腸ポリープ除去の影響なのか?、はたまた「単なる気のせい」なのかは分かりませんが、違和感は徐々に右の鼠径部から下腹部全体へ広がっていきました。
(まずいなー、やめようかなー)
地下鉄や環状線の駅を見るたびにリタイヤの想いが横切ります。
前を行く強者たちは、元気で隊列を組んで走っていきます。
僕は上り坂では走れなくなって、適度に歩いて、また走り出しました。
皆さんは、後ろの僕を気にしてくれていて、歩き出してしばらくすると、前の何人かが頭を振って振り向いてくれ、そのあと30秒くらいでみんなが歩き出します。
(待たせるのは悪いなあ、止めようかなあ)
それでも、あべのハルカスや通天閣を見ながら、なんとかついていきました。
天王寺は生まれ育ったところなので、懐かしかったですね。
四天王寺は子供のころの遊び場でしたし、下寺町を走った時は菩提寺の前で手を合わせました。
でも上本町へ向かう上り坂でアウト。とぼとぼと歩き出しました。
長く待ってもらうのは申し訳ないので、息を整えると再び走り出して信号あたりで追いつくのですが、いつものように継続して走る力がどうしてもわいてこないで、また遅れて、そして気づいて待ってもらうことの繰り返しでした。
言い忘れましたが、新コースの後半部分は、やや単調なところがあります。(少し心折れるかも)
それに前半に比べて、微妙なアップダウンが結構あります。
前半で飛ばしすぎると、後半失速する人もいるでしょうね。
30キロくらいからは、思考能力もゼロに近くて、見失わないようについていくのが精いっぱいでした。結構寒かったので、これも少し堪えましたね。
こんなに身体に力が入らないのは、本当に久しぶりです。
あと5キロという地点で、大池橋から北上して鴫野を西に入り、大阪城公園に帰ってきました。
大阪城への坂を強者たちはダッシュで上がっていきました。
僕は当然歩きです。(笑)
でもみんなは坂の上の入り口で待っていてくれて、いかにも全員で走って帰城したような写真にしてくれました。
そこからまた離されたのですが、最後にゴールした僕を、皆さんは暖かく迎えてくれました。
フルマラソン3時間台のランナーが多い中を、合計8時間(ランニング7時間)と、2倍以上付き合わせてしまいましたが、皆さんと笑顔でフィニッシュできました。
本当に感謝の一言です!
大阪マラソンを走る方々、頑張ってください!!
(僕は出ませんけど 笑)