• 定年男子のランとマネー

大阪倶楽部

 

1月31日、三菱UFJモルガンスタンレー証券参与で景気循環研究所長の嶋中雄二さんの講演を聞いてきました。

嶋中さんは1978年に三和銀行に入行され(実は同期入社です。笑)83年に銀行を退職されて留学などのあとエコノミストになられました。

短期から長期までも景気の循環を研究されていて、内閣府の委員なども歴任されています。

素人の僕が言うのもナンですが、嶋中さんの特徴は明るい見通しを言うことです。笑

昨年の同時期に講演を聞きましたが、余りに楽観的なので「そんなわけないだろ!」と思っていると、

2017年は嶋中さんの予言通りになりました。

嶋中さんのもう一つの特徴は、非常に広汎で深い数量分析に基づいて見通しを立てられることです

今回の講演資料の図表は実に94枚でした。

これを1時間で話すのだから、理解がなかなか追いつきませんが、わかるところだけでも纏めてみました。

2017年の振り返り

アメリカ、中国、ユーロ圏、日本の順番です。(数字は50以上が好況です)

アメリカのISM製造業PMIは2016年の49.4から2017年9月に60.8を記録し、12月では59.7と好調を維持している。

中国の国家統計局製造業PMIは2016年2月の49.0から上昇に転じ2017年9月に52.4まで上った後、12月に51.6とやや低下。依然として50を超えている

ユーロ圏の製造業PMIは2016年2月の51.2から2017年12月に統計開始以来最高水準の60.6を付け、18年1月は59.6と絶好調

日本の日経製造業PMIは2016年5月の47.7から18年1月に54.4まで上昇している

世界の4大経済圏は中国を除きいずれも好調を継続しています。

中国の景気も目先は上昇中ですぐには崩れそうな気配は見られません。

2018年以降の見通し

沢山のお話がありましたが、書ききれないので結論に移ります。笑

景気循環には4つのサイクルがあるそうです。

キッチン・サイクル(4.9年)=短期
ジュグラー・サイクル(9.6年)=中期
クヅネッツ・サイクル(25.6年)=長期
コンドラチェフ・サイクル(56.5年)=超長期

この4つのサイクルを日本経済に当てはめると、2018年は4つとも上昇基調にあります。

嶋中さんの見立てによれば、現在は明治時代以降で6回目、高度成長期のいざなぎ景気以来50年ぶりの絶好調期である「ゴールデンサイクル」に突入しています。

(2019年からはジュグラー・サイクルが下降。やや注意が必要)

アメリカも2018年まではほぼ日本と同じ状態にありますが、後半は下降に向かう見立てです。
中国について、短期は好調ですが長期は下降局面です。

纏めて言えば、景気循環から判断すれば、日本経済は2025年くらいまでは紆余曲折を経ながら好調を続ける見込みです。

特に現在はアメリカとユーロ圏が好調なので、中国にやや懸念はある者の2018年は明るい見通しとの予想でした。

資産運用や投資を考えておられる方に参考にして頂ければ幸いです。


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