• 定年男子のランとマネー

株式と投資信託

 

もう還暦も過ぎたし、好きな株に少しずつ投資して楽しもうかなと考えていましたが、「積み立てNISA」ができたので少し真面目に考えてみました。

積み立てNISAは金融庁が熱心に指導しています。
金融庁が推薦した投資信託は130本あまりですが、ほとんどがインデックス投資信託で購入手数料はゼロが多いです。

信託報酬も低く抑えられています。

金融機関にとってみれば、儲けの少ないビジネスですね。

かつて銀行にいて投資信託を取り扱い始めたころに、よくわからずに高い購入手数料と高い信託報酬で投資信託を顧客に販売していました。

当時は「失われた20年」の前半期で、日経平均は低下を続けていました。

市場を見て、元本リスクのある商品を高い手数料で販売することに強い抵抗感を感じてきたので、社内で交渉して購入手数料を下げてもらったこともあります。
(まあ、焼け石に水でしたが。苦笑)

過去に築いた顧客との信頼関係をもとに、元本割れを起こすかもしれない商品を売るのです。

当時の銀行の経営陣は「背に腹は代えられない」ということだったかもしれませんが、

結局「背」は「腹」に代えられず、商売の基盤である「信頼」を失った銀行は「合併」や「統合」という名の破綻に陥りました。

銀行の経営者に限らず、日本の産業界の常として、苦境の原因を作った多くの大企業経営者は難を逃れて「大所高所」からの発言を続けています。

(最近はかつての失敗を批判されている方々も出てきていますが。苦笑)

そんな大企業を含めて、個別株の売買のほうが投資信託よりも面白いという投資家の方は多いのですが、

僕の限られた経験から言うと、外部から経営の中身を判断するのは難しいです。

率直に言えば、株式を買うならば、役付きの役員の中で現場を離れた経営者が多くいる会社は敬遠したいですね。笑

「ええ加減」投資

さて「積み立てNISA」ですが、自分が今から20年を投資できるかはよく分かりません。

経済コラムニストの大江英樹さんがおっしゃるような余裕資金が自分には続くかということもありますが、

日本や世界の経済がこのまま順調に成長を続けるかも極めて疑問ですね。

○○ショックもやってくるでしょうし。

(https://style.nikkei.com/article/DGXMZO24972700S7A221C1000000?channel=DF280120166581 2018.1.11 日経新聞電子版)

片や、日常の生活を見直してみれば、正月を契機にして多くの飲食店で実質的な「値上げ」が見受けられます

静かなるインフレですね
上記の記事の中で大江さんが言われる「購買力の維持」が重要になってきます。

考えてみれば、日本の国力が低下し円の実質購買力が低下すれば、輸入に頼る日本の物価は上がるはずです。

現在の日本は物価が安くて、中国から「爆買い」されるほどなのです。

「平均回帰」の原則から言えば、「安すぎる」ところは時間の経過とともに「均衡がとれた」値段に収斂していくはずです。

つまり日本の安い物価は中国の上昇する物価につられて上がっていくのです。

この物価上昇をヘッジするために一番ポピュラーなのは、株式と不動産への投資です。

でも少子化の進む国での不動産投資は、プロ並みのスキルが必要だと思います。

株式投資も同じですが、投資する商品の多様化が進んでいるので、日本株式全部や先進国株式全部など、

少しくらい大まかな選択でも投資できる(?)ところが「ええ加減」な僕には魅力です

それに「積み立てNISA」は、これまでと比較して低いコストで株式や債券などの長期積み立てが可能です。

ものぐさでもある僕には打ってつけですね。笑

「ものは試し」でやってみて、半年か一年に一回くらい見直していこうかなと考えています。


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