• 定年男子のランとマネー

新幹線で東京へ向かう時に、米原・関ヶ原あたりで、車窓から壁のように高くそびえる山が見えます。

「あの山に、一度登ってみたいなあ・・」と思いながら、自宅から遠いこともあって、登山のチャンスがなく過ごしていましたが、いつか登ってやろうと思っていました。

5月31日に、突然ラン友さんからお誘いがありました。

「6月6日に伊吹山登るけど、行けへん??」

(あの山だ!)

「行く!行く!」

その日はバイトの出勤日だったのですが、(理由は言わずに)上司に頼んで休ませてもらいました(笑)

午前7時にJR茨木駅に集合です。全部で5人、内1人が車を出してくれました。

天気予報では、10メートルの強風が吹き荒れて、登山は勧めないとのことでしたが、「ここの天気もいいし、取り敢えず、行ってみよ!」という決断で、

2時間半くらいかけてやってきました。

結果は大正解!

少しガスっぽいものの、天気は晴れ、風は微風。暑いくらいでした。

この集まりは、7月のアイガートレイルに参加するメンバーです。

「アイガー遠征隊」の内訳は、100キロを走る人が2人、50キロが2人でした。

伊吹山登山口から、出発しました。

伊吹山は、天武天皇が山麓に三関の一つである「不破の関」を設けて、畿内への人の出入りを制限したほどの交通の要衝でで、山自体も霊山として信仰や修行の対象になったようです。麓から「一之宮」2合目辺りに「二ノ宮」そして頂上に「三ノ宮」とヤマトタケルの像が安置されています。

標高は1377メートルで滋賀県最高峰ですが、トレイルランナーにとっては、登山口から殆ど一直線で6キロのガレ場を登れば、頂上に到着するという、トレーニングにはもってこいの場所です。

高山植物が咲き、途中に薬草園もあって、登山者の目を楽しませてくれます。

メンバーの一人が植物に詳しくて、花の名前を言いながら、感激しつつ登って行きました。

今日はアイガートレイルに備えて、ポールの練習をすることも目的でしたが、

僕はうっかり持参せずに、「何やってるの!」と言われてしまいました(笑)

頂上に着くと、珍しく風もなく絶好の登山日和でした。

景色を楽しんだ後、さっそく売店で昼食にしました。

「よもぎもち」「冷やしたトマト(デカかった!)」「伊吹そば」などを堪能しながら、話に花が咲きました。

トレイルランの技術的な話しや、糖質制限や故障などを話しているうちに、「男と女」の話題になりました。

僕が「年を重ねると、ホルモン分泌が低下してきて、相対的に男性が女性化し、女性が男性化して、最終的にはユニセックスになりますね」というと、そこから

男女の違いの話になって、「男性は家庭を持って安心してトレイルと楽しむよねー。その代わり家庭を大切にして、きっちりイクメンしている人が多い」「女性は自分の好きなことをするなら、結婚は後回しという人もいるなあ」といった感じです。

下山はガレ場を行くのですが、5合目までは急な坂道なので、石などを落さないようにゆっくり行きました。

5合目からは、自然とランニングチームとゆっくりチームに分かれて降りて行きました。

途中でゆっくりチームが、まさかのロストをするというおまけがあって、和気藹々と楽しく無事にトレーニングを終えることが出来ました。

茨木駅に向かう車中では、安全運転のおかげで、後部座席のひとは寝ていましたが、運転席と助手席の間では「晩御飯談義」をやっていました。

「帰ったらご飯作らなきゃ。お酒飲む人は、品数欲しがるよねー」

「そうそう、少ない量で沢山の種類を喜ぶよねー」

「晩御飯のおかずだけど、長芋を擦って、焼いて・・・」

女性もパートナーに気遣いしながら、トレイルランニングを楽しんでいることがわかってホッとしました(笑)

心優しい、おとこ前の「アイガー遠征隊」ですね。

皆さん、今日は楽しい一日を過ごさせて頂き、本当にありがとうございました。


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