• 定年男子のランとマネー

転居してから、人に会うことが増えました。

先日、オフィスから帰宅ランの途中、2つ目に勤務した会社の人と、路上でバッタリと

遭遇しました。

オフィスから自宅の方向に、2つ目に勤務した会社はあるのですが、当日は少し離れたところを走っていて、かつ雨が降りかけていたので、向こうから「あれっ?上山さん?」と

呼ばれたときは驚きました。

2つ目の会社を退職したのは、約15年前でした。

そのころの同僚や部下の近況、アジアで貿易相手だったお客さんたちの状況や、上海で操業していた

工場の様子など、立ち話で15分くらいがあっという間に経ってしまい、雨が強くなってきたので、電話番号だけ伝えて、帰宅ランを続けました。

話の中で、苦労してテコ入れした上海の工場が、環境対応が不十分で、中国政府に追い出された??と聞いたときは、時代の移り変わりを感じましたね。

別の日には、練習会友達が自宅に遊びに来てくれました。

妻の手料理と、持参のお酒などで昼食会を始めたところ、気が付けば午後8時。

なんと8時間も話していたことになります 笑

普段、練習会や個別の山行きで、よく会って話している友達なのに、いったい8時間も

何を話していたのだろうかと思いますが、話した内容はほとんど忘れています 笑

まあ、そんなものなのでしょう。

また、今年1月に亡くなった大江英樹さん繋がりの、年長の友人からも食事の誘いがありました。

この方は、体調がイマイチなので、上本町の料亭で、しずかな個室で昼食を取りました。

話は大江さんの思い出、ご自身の体調や環境の話、過去のお仕事の武勇伝など、話は

たいへん広範囲にわたりました。

大江さんと言えば、私が運営に参加しているフィナンシャルプランナー仲間の、10月の

勉強会の講師に、奥様の大江加代さんに来ていただくことになりました。

勉強会の仲間から、大江加代さんへの声掛けを頼まれたのですが、快く引き受けて頂きました。

大江さんのご葬儀には、仕事が抜けられずに参列できなかったので、お会いしたら

改めてお悔やみを申し上げたいと思います。

放送大学大学院情報学ゼミの友達からも夕食のお誘いがありました。

久しぶりの再会に際して、彼女はサプライズを考えたらしく、なんとウクレレをプレゼントしてくれました。

聞くと、ウクレレにハマって、講師をしているとのこと。

私は楽器が大の苦手なのですが、有難く戴いて、自宅に持ち帰ったところ、妻が関心を示して

自分でウクレレの本を買ってきて弾いているようです 笑

それから高校の友達が、別の友達を誘って、仕事の後に食事をしようと誘ってくれました。

場所は、私の職場の近くです。

仕事を終えてからの人生の過ごし方から始まって、墓じまいなど老後の課題への対応と、

自分たちの体力や知力の限界などにつき、お互いの経験や考えを開陳しました。

3人でしたが、お互いに70歳近くになると素直になれますね。

率直に自分の思いを伝えられるし、素直に相手の言うことを聞くことができます。

別れ際に、オンラインでやっている、高校の同級生との会合に誘われました。

「秋ごろにやるから、招待するよ」

妻も、40年前にスペインでお世話になった友達と再会し、旧交を温め合っています。

長年パート勤めをしていた会社の友人が、わざわざ転居先まで来てくれて、喜んでいます。

こうしてみると、転居で多くの物や思い出を捨ててできた大きな空間に、沢山の新しい出会いが流れ込んでいる感じがします。

時間と空間が、どんどん埋まっていくという感覚です。

あのままずっと奈良の田舎に居たら、経験できなかった変化ですね。

おそらく出会った人たちのほとんどが、新しい生活の場を選択した我々夫婦に関心を持って、

訪ねてきてくれたのでしょう。

新しい生活というのは、こうして始まってゆくのだなと感じます。


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