5月19日、奈良県と和歌山県を結ぶKobo Trailに参加しました。
結果は、久しぶりのDNF (Did Not Finish)
しかも、過去4回のDNFはすべて関門アウトでしたが、今回は関門閉鎖の約1時間前に
到着したのにDNF宣言をしたので、関門スタッフに「本当にDNFするのですか?」と何回も聞きなおされました 笑
DNFを決めた一番の原因は、当日の天候です。
前日は晴れて暑かったのが、大会当日は早朝から雨。
朝起きて、宿舎の窓で、軒から落ちてくる雨粒を見ながら、整形外科医の指示である
「神経痛は絶対に冷やさないように」という言葉を思い出して、どこかでDNFすることを
考えていました。
スタート会場に向かうと、小雨程度で、あまり寒くはなかったので、とりあえずスタートすることにしました。
一緒に行ったイクコさんや、昨年、同じ宿舎で知り合ったジローさんとモトコさんとも会って話していると、できれば完走したいという気持ちが高まりました。
走りはじめは、暑くて、雨模様の涼しい気候が体力の消耗を助けてくれるかな・・という
期待をもって走っていました。
最初の小南峠で、毎年応援に来てくれている佐藤夫妻の激励をもらって、第一関門の武士ヶ峰を目指しました。
ところが、山道を登っていても、足が上がっていない感じがしてきました。
しばらく行くうちに、山では経験したことのないような転倒、木の根に足を引っかけて肩から落ちたり、同じく木の根に足を引っかけて顔から落ちるなどをやって、足が十分に
動いていないのだなということが分かりました。
痛みはそれほど強くは無いけれど、お尻の動きが、何となく固いなあという感じ。
一緒に参加したイクコさんには、このあたりで離されました。
転倒はうまく怪我無くやり過ごしましたが、足の運びの違和感はずっとついて回りました。
背中と臀部の違和感が増してきたので、冷たい雨風で神経痛が悪化して、足の運びが上手くいかないのだろうと見当をつけました。
武士が峯までの山道は、切抜峠までは雨の影響が少なくて、ほとんど滑りませんでしたが、
切抜峠を出たあたりから雨が激しくなってくると、前を走った人たちの踏み跡が、泥んこ道に変わって、登りは踏ん張った足がズルっと滑り、下りは止めようと踏ん張った足がズルっと滑ることの繰り返しで、何回か尻もちをついて、泥人形のようになりました 笑
武士ヶ峰に着いたのは、午前12時半過ぎ。(関門は午後2時です)
事前に作ったチャートでは、12時半に武士ヶ峰を出る予定だったので、天候を考えると
予定通りです。
このあとには、傾斜60度(?)の乗鞍岳が控えているので、ここでやめようかなと思ったのですが、雨はまだ小降りなので、次の関門まで行くことを決断。
エイドを出たら下り坂なので、走り出しましたが、足が上手く動きません。
坂を終わって、緩い登りになると、ポールを頼って歩く始末。
この林道は、とても退屈で、走って早く終わるか、耐えて歩くかしかありません。
私は走れないので、ポール歩き。
たまに来る、ほかのランナーに、抜かれっ放し。笑
林道が終わると乗鞍岳のキツイ登り。
幾度も立ち止まりながら、ふうふう言いながら登っていると、ここでジローさんとモトコさんに追い抜かれました。
乗鞍岳を越えて、ズルズル滑りながら急登・急降下を繰り返していると、雨が激しくなってきて、しかも風が冷たくなってきました。
ウエアを着ていても寒いくらいだったので、これ以上冷えると、おそらく神経痛と背骨の
痛みが酷くなって、翌日からしばらく動けなる危険があると思ってリタイヤを決断。
次の関門の天辻峠に向かって、ズルズル道を下っていると、後ろから走り降りてきた
ダイゴさんと遭遇。
リタイヤすることを伝えると、「えっ、関門時間まで1時間の余裕があるから、完走できますよ!
行きましょう」
「神経痛だからやめとく」
「そうですね、お年ですから、無理しないほうがいいですね。また会いましょう!」
といって抜かれました。笑
山から下りて林道を走って、天辻峠の関門に着いたのが、午後2時50分。
関門は午後3時45分だったので、リタイヤ宣言をしたら驚かれましたが、
スタッフの方が、申し訳なさそうに、「ゴールの高野山に送るのは、関門閉鎖後に
なります。寒いでしょうから、車の中に居てください。暖房を入れておきます」
車に入れてもらって、こういうこともあろうかと事前に準備していた、乾いたフェイスタオルで顔などを拭き、同じく乾いたTシャツとレインウェアに着替えて、車で待機していました。
車で待っていると、2人の女性ランナーが入ってきました。
話を聞くともなく聴いていると、「スイーパーの人から、この寒さでは低体温になるから
上着を着たほうが良いと言われた」
もう一人も「この寒さと氷雨は、全く想定外。雨が降ると、早めに暗くなるから、さらに
キツクなるし、寒さも酷くなりそう」
「予報では、ゴールの高野山に近づくころには、土砂降りらしい」
と話していました。
そこへもう一人のリタイヤランナー。
ミカさんでした。
私をこの大会に誘った人で、過去何回も完走しています。
「どうしたん?」と私。
「体調悪くて、リタイヤ。この後のコースは、登りも下りも相当きついから、ここで
リタイヤすることにした」
というわけで、関門閉鎖後に、スタッフの方にゴールまで送ってもらい、荷物を受け取り
お風呂に入れてもらって、高野山からバス・ケーブルカー・電車を乗り継いで帰宅しました。
こういう時は、大阪に引っ越しておいて、好かったなあと思います。
奈良まで帰るとなると、大移動になりますからね 笑
神経痛対策(?)で運動は続けますが、来年Kobo Trailに参加できるまでレベルアップできるのかは、正直なところ分かりません。
大阪に落ち着いたので、生駒や六甲に行きやすくなったので、山行にお付き合い頂ける方がおられれば、お付き合いのほど、よろしくお願いいたします。