• 定年男子のランとマネー

自治会活動で、年度初めの重要事項は、上半期分の自治会費集金です。

自治会の役員になって、すぐにお金集めをしなければなりませんが、4月の役員会の後、

すぐにゴールデンウイークが始まったので、会員のご自宅を訪ねても、不在が多くて

困りました。

いまどき、一軒一軒訪問して現金で会費を集めて回るというのは、とても非効率です。

会費の金額は、比較的少額ですが、1万円札などでお釣りを言われることがあるので、

千円札を準備しておかねばなりません。

スマホアプリを使って、飲み会の割り勘計算と支払いを、キャッシュレスで一瞬に済ませる時代に、

予めクリヤファイルに千円札を入れておいて、お釣りを渡しながら集金して回るとは

時代錯誤もいいところですね 苦笑

しかも、集金の相手はご近所とはいえ、ほとんど会ったことも、話したこともない人たちです。

これから1年間、自治会役員としてお付き合い願うので、不快感を与えてはならず、

かといってお金は集めねばならずで、ゴールデンウイーク中に、気を使いながら

何回も戸別訪問をしました。

でも、実際に皆さんのご自宅に足を運んでみると、今まで知らなかったことや、わからなかったことが、見えてくるような気がしますね。

まず、昔から居住されているお宅は、高齢者夫婦または単身世帯が多いようです。

現在は、高齢者でも働けるうちは働いている方が多いのですが、働くのを止めると、

自宅に籠ることが多くなりがちです。

田舎なので、ご自宅が広い方が多いのですが、身体が昔ほど動かなくなって、ふだん使っている部屋は限定されている。

玄関と門扉の間に、何段か階段があって、足元がおぼつかないので、降りるのが怖い。

こんな方が、徐々に増えているような気がします。

施設への入居や、デイサービスで不在など、出会いが難しい方もおられます。

私が住む地域の、現在の高齢者は、近くに住む家族や親族が、実質的に世話をしていることが多いようですが、私のように、会社員が新興住宅街に家を買って住んでいる場合には、周囲に親戚もいないので

老後は行政のサポートに依存する生活を送ることになりますね。

妻の意見では、以前は仕事を辞めても元気な高齢者が、現役と老人の間で、「老人会」などの組織で、相互扶助の気持ちで助け合っていたが、現代は高齢者がギリギリまで働くようになり、現役世代と老人の間で緩衝材になる人が減ってしまった。

つまり、地域社会に余裕がなくなったのではないかと言っています。

先日、人口減少が進むと、地方自治体の税収が減少し、かつ行政サービスが行き届かなく

なるので、最終的に高齢者が住む場所を制限されていくのではないか?というネット記事を読みました。

この記事では、高齢者の居住の自由が制限されていくことを、コンパクトシティ政策の

一環という認識をしていました。

定年前後の世代にとっては、老後生活への金銭と健康への不安から、働ける限り、長く働くことが、

現在の風潮のように感じますが、働けなくなって、仕事生活が終わった後の人生についても、

深めに考察して、何らかの(心の)準備をしておいた方が良さそうです。

少なくとも、老後は、配偶者と友人を大切にしましょう 笑


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