• 定年男子のランとマネー

2月3日、節分の日。

海外のスタートアップ企業を迎えて大阪で開催された、アクセレレーション・セミナーに

参加してきました。

パネラーは、長く関西で起業家を支援してきた4人(日本人2名、外国人2名)と

MCは神戸を中心に、長くスタートアップ企業を支援してきた、オーストラリア人実業家

でした。

形式は、MCのプレゼンに続いて、パネラーが順番に自己紹介と、日本での活動、関西の

好い所や将来の有望性について語りました。

関西の良いところは、大阪・京都・神戸の3都市が、コンパクトにつながっていること、

家賃や食事など、ビジネスと生活のコストが(東京に比べて)安いことなどでした。

3都市それぞれの、雰囲気の違いをあげる人もいましたね。

次いで、日本または関西の問題点がテーマになりました。

初めに上がったのは、言葉の問題です。

ビジネスで英語を話せる人が、圧倒的に少ない。

別の一人が、これを受けて、「東京では、英語を使ってビジネスができる人には、

収入には差があるが、必ず職がある。

関西では、良い職があるとは限らないので、英語人材はマーケットがある東京に行ってしまうのだ」

とコメントしていました。

次に上がったのは、日本の大企業の閉鎖性です。

スタートアップが営業訪問しても、なかなか取り上げてくれない。

取り上げてくれても、結論までに時間がかかる。

つまりは、歴史が浅くて、小さな海外企業は信用してくれないという問題です。

その後の会場からの質問にも、同じ趣旨のものがありました。

一般に、海外でも日本でも、スタートアップは、社歴が短く、資金的にも余裕がないので、

自社の製品を取り上げてもらうまでの時間、検討して結論が出るまでの時間を、

資金的に持ちこたえることが難しいという問題です。

これは、スタートアップに限らず、新規事業全般にも言えることですね。

特に、海外からやってきて、日本の市場(大企業が支配しているような)に売り込むなら、

なおさら大変です。

日本政府が、スタートアップの国内での育成や、海外からの誘致をいくら叫んでも、

個々の大企業にとっては、自社の内部事情がはるかに優先するということだと思います。

長い目で見れば、そんなことを続けていると、海外との競争に負けて、自社の首を絞めると

思うのですが、決断する人たちが高齢化する日本では、自社の経営への長期的視点を持つことは難しいのかもしれません。

別の意見では、「自分たちは、いくつかの自治体を訪問しているが、どの都市も、独自の

スタートアップ誘致育成プログラムを実施している。

バラバラに、同じようなことやるのは非効率と思うが、都市間の協力とか協調ととい考え方は、日本にはないのか?」という質問もありました。

サッカーや野球などで、日本人のチームワークが強調され、美化されることと比較しての、

素朴な疑問か、または鋭い皮肉でしょうか?笑

パネルディスカッションのあとの交流会では、参加者同士、またはパネラーへの質問など、

活発な交流が行われていました。

全員がカジュアルで、スーツは(仕事帰りの)私だけ。

50人くらいの参加者のうち、日本人比率は1割程度と、日本国内では久しぶりに

アウェイ感満載の会でしたが、台湾・スイス・インドネシア・香港・オーストラリア・

米国・・・と多彩な人達と、気楽に交流ができて楽しい時間でした。

いろいろと考えさせられることもあり、沢山刺激を受けました。

脳の老化防止に役立ったことは、確かですね 笑


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