日本経済新聞社から「投資の鉄人」という書籍が出版されました。
著者は、馬渕治好、竹川美奈子、岡本和久、大江英樹の各氏です。
大江さんや竹川さんにつてはこのブログで何度も述べたので、今日は岡本さんのお話をご紹介します。
岡本さんは投資の世界でのご経験は言うまでもなく、投資の教育にも力を注いでおられます。書籍の中で述べられているのは、お考えのホンの一端ですが、考えさせられるフレーズがあります。
例えば投資家の本音は
しかし証券投資の現実は
投資家の本音と証券投資の現実のギャップが、投資家の本音の1,と2.を優先させて3.の「できるだけ安全に」を後回しにしているというのです。
これが投資から投機に走る原因の一つでしょう。
岡本さんの主張では、投資家の利益の源泉は企業が実質価値を増加させること、つまり成長すること以外にはないので、そもそも時間がかかるものだということです。短期で儲かっても、それはゼロサムゲームなのでどこかでほかの人が損をしていて、いつかは自分に損をする順番が回ってくるだけだとのご意見です。
結論からいうと、岡本さんは公社債投信と世界株式のインデックス投信を投資のコアとして長い時間をかけて続けていくこと、これが安全に収益を上げることだと言われます。
まったく簡単で面白みが無いのですが、考えてみれば投資を職業にでもしない限り投資に沢山の時間を取られるのは迷惑です。株価の上がり下がりが仕事中も気になって仕方がない状態は不健全でしょう。
投資というものに自分の生活時間の何パーセントまで使うかを考えれば、ふつうの人はそんなに使えないし、使いたくないと思います。
などを決めておけば、年に数回(正月休み、盆休み、誕生日?)くらいで資産状況を30分くらいチェックすればよいのではないでしょうか?