週刊誌は本屋で立ち読みするだけで買ったことはないのですが、記事をナナメ読みしていると、週刊誌が考える世の中の動きが感じられます。
最近の記事や特集で一番多いのが老後の乗り切りかたですね。
資産運用、夫婦関係、公的年金、病気と薬と健康法、果ては終活など、よくもこれだけ
ネタを考えるなあと感心してしまいます。
老後のお金が足りないでしょう?
あなたの服用している薬は危ないですよ!
配偶者が亡くなったあとの生活はこうすべきです!
これでもか!というほどに脅してくれます。
読んで楽しむのは良いのですが、自分の中にはっきりした判断基準が無いと
うっかり流されてしまいそうですね。
(もちろん週刊誌の発行元や記者は、記事の内容が間違っていても何の責任も取ってくれません)
例えば医療に関しては、知人の医者の投稿を見ていると、時折週刊誌が勧める薬の服用や医者が勧める薬の服用中止の記事内容について、週刊誌の記事とは別の面からのリスクを指摘しています。
この知人の投稿を読むと、十分な知識もなく薬の服用の停止について患者が判断することは怖いなあと思ってしまいます。
FPとして読むと、老後の生活などについて週刊誌の記事の内容が当てはまる人はどれくらいいるのかなあ・・と思ったりしますね。
極端な内容や断定型の記事でないとインパクトが弱くて雑誌が売れないのでしょうね。
次は政治の記事でしょうか?
現在は政局や選挙の不正についていろいろな記事が書かれています。
投票したしたものとして、舞台裏も含めて様々な事情が(真偽は別にして)明らかになることは悪くはありません。
一般人が知ることができないことを記事にするのはありがたいので、週刊誌には是非頑張ってほしいと思います。
しかし、できればもっと選挙のやり方や政策について、有識者のコメントを載せるだけではなく、できれば独自に分析して週刊誌の読者の投票判断に助けになるような記事を載せてほしいとは思います。
これとは別に、最近の皇室に関する記事は、よくもこれだけ書くことがあるなあというほどいろいろな記事が続きますね。
先日立ち読みした記事には、小室眞子さんの結婚を見ていた秋篠宮家の未婚皇族の方々は、自分と結婚する人が現れるのかを不安になってしまい、最終的には皇室が存続しない懸念があると書いていました。
私もこのまま何もしなければ、皇統は絶えてしまう可能性が高いと思います。
若い皇族が国の対策を待ちきれずに行動を起こすようならば思ったよりも早めに皇室が分解する可能性もあります。
例えば、若い皇族方には、人生で最低一度は皇族であること、皇族であり続けることを選択できる機会が与えられることも一案だと思います。
その結果、皇統が絶えてしまうことになっても、それはそれで仕方ないことです。
皇族も我々と同じ人間なのだから、我々が持っている選択の自由と、皇族としての特権を失う損失を比較してどちらを選ぶかを自分で決めてもらうほうが良いと思いますね。
伝統芸能でも存続の努力をするというのに、国家の象徴として対外対内に膨大な公務を
勤めている(つまり他の人にできない仕事をしている)皇室の存続をどのように考えるかを国民に問いかける風潮が週刊誌にも政治家にもあまりないように感じます。
一般人の感覚としては、愛子様が天皇になっても違和感はありません。
眞子さんのことも、結婚して一般人になったのだから、必要以上に追い回さないでも
よいと思いますね。
ましてや、小室さんがニューヨーク州の司法試験に落ちたことを、メディアが大騒ぎして
何人もの弁護士さんが、したり顔で解説するのは、あまり気分がよくありません。
誰でも試験に落ちたことは、できれば赤の他人に知られたくないでしょう。
ニュースバリューがあれば何でも報じて良いのでしょうか?
記事を書いている人は、何らかの試験に失敗した経験はないのでしょうか?
などと考えてしまいます。
週刊誌を含む雑誌の発行部数は一般的に減少傾向にあるようです。
このことと最近の記事を重ね合わせると、「貧すれば鈍す」ということわざを思い出します。
老後不安を煽り、政治を評し、皇室を攻撃しながら、自分たちは破滅への道を辿っているようにもみえますね。
週刊誌の記事に戻れば、週刊誌は虚偽の記事には訴訟リスクがあるのでプロとして注意していますが、週刊誌の記事に歩調を合わせるようにネット記事が氾濫しています。
ネットはプロとアマチュアが混在しているのでややこしいのですが、誹謗中傷と風評への規制を言論統制にならないように行うルールを誰が考えるのでしょうかね?
デジタル庁かな?