4月8日、雨の中を大阪府南部にある南天苑で花見をしました。
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場所は南海高野線の天見駅近くです。
関西でトレイルランをやる人なら、ダイヤモンドトレイル大会のゴールである紀見峠駅の次の駅と言えばわかるかも。
桜の花は満開でちょうど見頃でした。温泉の湯質もグッド!外国人客が沢山訪れるそうです。
集まったのは3名。かつての職場仲間です。いずれも還暦過ぎ。
三人とも初めの会社は退職していて、二人は転職後の会社でサラリーマンを続け、僕は卒業しています。
二人を仮にAさんとBさんとすると、
二人とも奥さんの介護中
二人とも両親の介護中
Aさんは最近両足の手術を行って杖に頼って歩行。
Bさんは施設からいつ電話があるかわからないので、夜遅くまで禁酒。
三人のスケジュールを合わせて、たまには土曜日の昼間に温泉へ入って食事を楽しもうというになりました。
話題は介護から入ります。AさんもBさんも日々の出来事を淡々と語ります。
二人とも自分の環境を冷静に受け止めて現実的に対応しています。
僕は聞くだけなのですが、両親を見送っているので、同感できるところは相槌を打ちます。三人が共感できる瞬間です。
次の話題は僕の小説になりました。
海外での不良債権回収の話から、Bさんの海外経験の話になりました。
Bさんは先日22歳の学生から海外勤務経験を話してくれと言われ、50人ほどの前で小一時間話して喜ばれたそうです。
若い人と接点を持つのは嬉しいし楽しいという意見で纏まりました。
僕は小説が老後の楽しみになりそうだというと、Aさんがきれいに表装した掛け軸を取り出します。今日出来たそうです。
Aさんは書と篆刻を趣味にしていて、腕前はプロ級です。これから水墨画にも趣味を広げるつもりです。
三人三様で人生を生きています。
最後にAさんが僕とBさんに言葉をくれました。
僕のは「積善余慶」です。意味は「善行を重ねた家は子孫に思いがけない吉事が及ぶこと」だそうです。
温泉と食事と会話のあとで、充実感をもって外へ出ると、南天苑の庭園の桜が雨の中で見事に咲いています。
善い一日でした。