ネットで「山男・山女」を検索すると、「異人」とか「妖怪」に近い結果が出てきました。
英語では「mountaineer」という、あまり聞きなれない言葉に訳されていました。
プロではないが、プロに近い知識と経験を持っている人・・といった感じでしょうか。
3月20日、夕方から雨予報のなか、山男のダイゴさんと山女のリョウコさんと一緒に
六甲山に上ってきました。
目的はトレーニングです。
私は「Kobo Trail」,ダイゴさんは「比叡山トレイル」リョウコさんは、決まっていないが
レース参戦を考えているので、少し厳しめの山行をリョウコさんに企画してもらいました。
リョウコさんにとって六甲山は庭みたいなものですが、ダイゴさんも山には詳しいので
私は二人の指示に従って、ただ歩くだけという「頭を使わないで体力だけ使う」トレーニングになりました。(笑)
午前9時の阪急芦屋川駅は晴れ!
周囲には山行を楽しむ登山者で溢れていました。
しかしながら天気予報は下り坂。
「雨が降る前に下山したいね」
我々3人も川に沿って歩き出しました。
桜がちらほらと咲きだしていました。
「うわー、奇麗に咲いている、このおうちの庭」
「立派な邸宅だなあ、建て直しているけど、さすがお金持ち!」
二人は芦屋の山の手を歩くときに、豪邸を見て歩くのが楽しみのようです。
たしかに西宮から神戸にかけて、山の手には六甲山を背に立派な邸宅が立ち並び、陽光を受けて海面が様々な色彩に変化する瀬戸内海の眺望を欲しいままにしています。
まさにお金持ちベルト地帯ですね(笑)
山の手の豪邸街を抜けて、我々は荒地山に向かいました。
ここから上って、岩梯子から雨傘峠、六甲山最高峰から有馬三山を越えて有馬温泉で温泉に浸かって美味しいものを食べて帰ろうというのがリョウコさんの当初の企画でした。
山道に入ると二人の話題は「パン」に変わりました。
神戸は美味しいベーカリーが沢山あるので、お互いに「お気に入り」のパン屋さんの紹介合戦が始まっています。
「芦屋川にある、何とかいう横文字のパン屋・・・うう、名前が思い出せん!
黒いクロワッサンがうまい店なんだけど」
「そこ知ってます!私も名前が思い出せない!
私は六甲にあるパン屋さんでパンを予約しているので、6時までに取りに行かねば・・
いつ行っても売り切れだったのを、友達に予約すればいいじゃんって教えてもらったので」
話は尽きないようでずーっとしゃべり倒していましたね。
私は余裕がないので、ひたすら無口でトレーニング。
後ろから余裕で付いてこられると、早く行かねばと足早になりますね(苦笑)
岩梯子を上り、岩の穴を何とか抜けて一軒茶屋まできました。
「トイレが奇麗になっている!」
以前は工事現場のトイレのようだったのが、場所を移してすっかり奇麗に建て直されていました。
ここは六甲山縦走大会で関門とエイドになっているので何度か通りましたが、季節の関係で「寒い!」という記憶しかありません。
今日は暖かい予報でしたが、寒いイメージのためタイツにしたので、これまでの山登りでは暑くて後悔していました。
しかし徐々に曇天になって高度が上がると気温が下がり、ここまで来ると空はすっかり曇りに変わり、冷たい風が吹き始めました。
(やっぱり六甲山は寒い!)
早速レインウエアを羽織って、持参した昼食のパン(ヤマザキの普通のレーズンパンです 笑)を食べました。
雨予報が現実になってきたので、リョウコさんが地図を睨みながらコース変更を考えています。
「最も簡単なのは、有馬三山に行かないで魚屋道を有馬に下る、でも1時間もかからない。早すぎますね。
いっそのこと表に降りますか? 新神戸は遠いから2時間少しかけて住吉か本山あたりでどうですか?」
リョウコさんとダイゴさんが相談しています。
私は汗冷えしてきて寒いので、(早く決めてくれ)と思いつつ、無言です(笑)
私が寒そうにしていると、リョウコさんが
「寒いですか? 六甲はこんなもんですよ」
さらっと言いましたね。
(年取ると寒さが堪えますねん!)
心の声です。(笑)
結局、最高峰には行かないで、東おたふく山から雨傘峠を経て、黒五谷経由で本山まで降りてきました。
下界では桜が咲き始めていました。
この道もなかなかの下りで、急な砂地を降りるので滑りましたね。
途中で雨が降らないでよかった!!
結局雨は降らなかったのですが、雨に押されて、私にとってはかなりの「強行軍」になりました。
19キロ歩いて(一部走って)1400メートル上り下りしたことになります。
本山の「森温泉」でお風呂に入って、本山の駅で別れました。
私とダイゴさんは、そのまま京橋まで行って、餃子の「満州」で食事をして帰りました。
次回は4月10日と25日の予定です。
本番の大会まで身体が持つかしら?(笑)