1月24日、ムック(60代男性)とまっちゃん(50代女性)の熟年カップルが役所に事実婚の申出書を提出して晴れて(笑)夫婦になりました。
事実婚を選んだ理由は、お互いに再婚なので法律婚には慎重になったとのことですが、事実婚には夫婦別姓など仕事を継続する上でのメリットと、所得税控除などでのデメリットがあるようですので、フィナンシャルプランナーの二人は様々なことを考えて事実婚を選択したのでしょう。
フェイスブックに投稿された幸せそうな写真を見ると、こちらまで嬉しくなります。
二人の出会いは、私が加入しているFPマラソン部に、ダイエット目的のまっちゃんが入部してきたところから始まりました。
チームのコーチ役のムックが、まっちゃんのシューズ選びから付き合ううちにお付き合いが始まったようです。
昨年12月の大会に一緒に参加して、そのあとに3人で打ち上げに行きましたが、まっちゃんは前日ほとんど徹夜で仕事をしていて、そのあと大会に出たので、少しお酒を飲んだだけでその場で寝てしまいました。
Running race under COVID-19 – 定年男子のランとマネー (grc-con.com)
眠っているまっちゃんを見ながら、私がムックにまっちゃんのことを聞くと
「彼女はすごく頑張っている。」
「応援してるわけだ。結婚は?」
「僕は結婚したい」
と強く言っていました。
翌朝まっちゃんからFBのメッセージがあって
「昨日は途中で寝てしまってすみません。目が覚めたら‘どこでもドア’を通って家に帰っていました」
ムックはまっちゃんを優しく(?)運んでくれたのですね(笑)
ムックはスピードランナーなのですが、ペーシングも得意です。
視覚障碍者の伴走を長くやっています。
我々3人の共通の友人に全盲の方がいるのですが、驚いたことにムックは過去運動歴がないその方をFPマラソン部に勧誘して、先日練習に参加してもらったのです。
私は参加できなかったのですが、送られてきた写真を見ると、まず歩くところから始めているようです。
視力を失って白杖なしでは歩くことも難しい方が、新しい体験を通じて少しでも世界が広がればよいなと願いますね。
ランニングでの繋がりでは、ある女性が悲しい離婚の傷跡をランニングと出会って友達を増やすことで徐々に癒されて、ラン関係の人と新しく出会ってお付き合いはじめた例もあります。
この方は生まれつき普通の運動が難しく、子供の頃の体育の時間は見学していたそうですが、大人になって医師の治療もあり改善がみられてランを始めるようになりました。
50キロ以上のトレイルラン大会にも完走するようになって、たまにあっても自信に満ちた人生を送っているように感じられて気持ちがいいですね。
FPとしてお客様の老後の資産形成のご相談をお受けしていると、私が高齢者だからだと思ますが、ほとんど老後の生活設計や資産形成、退職制度や相続のご心配を聞くことが多くあります。
皆さん、老後のお金のことをかなり心配されているのですが、(お金のご相談に来られたお客様にアドバイスをするのが私の仕事なので当たり前ですが)
本当はあまりお金のことを心配せずに、これまでご紹介した方々のように‘人とのつながり’を大切にするような老後の人生を送って頂けたらなと思います。
ご紹介した方々の資産状況までは知らないのですが、みなさんはそれぞれに仕事を持って、その収入の中できちんと生活されているようです。
何故そう思うかというと、お会いした時に屈託が感じられないからです。
心にできるだけ屈託(屈折)がなく人生を送ること、
心に屈託があるときには、屈託を忘れられる趣味や仲間との時間を持つこと
人生の「しあわせ持ち」になるためには、これらは大切なことだと思いますね。
お客様には、できるだけそんなアドバイスを心掛けたいと思っています。