更にフランコが武力で抑圧してきたカタロニア州やバスク地方に大幅な地方自治を認めたことが、かえって地方の独立運動を刺激した。
バスク独立運動派が起こしたテロは、フランコ配下だった軍人を主な標的にして多数を殺害した。
共産党合法化への怒りとテロへの恐怖が軍人たちを冒頭のクーデターに決起させた。
軍人たちの標的はスアレスであり、旗印は反民主化だった。
ところが、不思議なことに反乱軍人たちはカルロス国王の支援を信じて決起したのである。
実際には民主化の強力な推進者である国王が、反民主化を掲げる軍人たちには、絶対の後ろ盾と信じられていた。
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まだ続いてます。