2017年3月12日に大阪の梅田で開かれた「定年男子・定年女子」の出版記念セミナーに参加しました。
この本は経済コラムニストの大江英樹さんと社会保険労務士の井戸美枝さんの共著です。
実はこの本の背景には2016年に6回にわたって東京のお茶の水で開かれた
「定年男子・定年女子」セミナーの存在があります。
当時は東京で仕事をしていたので、面白いテーマのセミナーだなあと思って参加してみました。結局3回くらい参加しましたが、毎回尖ったテーマを選んで、大江さんと井戸さんのお二人に適宜ゲストを加えて興味深いお話を展開されていました。
僕が一番驚いたのは、お話の内容ではなくて、「このような話をすることが仕事になるのだ!」ということでした。
それまで定年退職後の仕事について漠然と考えていましたが、サラリーマンの延長上の仕事は嫌だし、かといって自分で仕事を作り出すほどの能力もないしなあと悩んでいました。
このセミナーに参加してみて思ったことは、大江さんや井戸さんまでにはなれないけれど、現在の自分をそのまま出してみて仕事になるかどうかを試してみるのも面白いかも・・ということでした。
少しカッコをつけていうと、縦社会のサラリーマン時代のネームのない仕事から横社会の緩いつながりの中での個人の名前で仕事をすることに切り替えるということです。
簡単に言えば個人事業主として起業するというになります。
これは言うのは簡単でもやるのは難しいし、成功するのはさらに困難です。
何のとりえも伝手もなくて「パーソナル・ブランディング」をやってみようというわけですから。
僕が無謀にもパーソナル・ブランディングをやってみようと思ったのは、大江さんが言われた
「やってみてできなければ止めればいいや」という言葉です。
考えてみれば、定年退職後は生活資金には不十分ながら年金ももらえるし、現役時代ほど生活にお金がかかる訳でもありません。月に数万円の収入があればなんとかなるような気がしました。
つまり現役時代の様に仕事で必ず成功しなければならない(失敗すれば終わり)ということもないし、成功しなくてもよいならば効率化だけを追求する必要もないわけです。
次の課題は「実際の生活がとうなるか?」ということと、実際に何をどのような手順でいつまでにやってみるか?」を考えることでした。