5月25日、投資教育家の岡本和久さんのセミナーに行ってきました。
今回のセミナーのテーマは「お金と心」で、岡本さんの同名の近著に基づいてお話が進みました。
有料セミナーですので、内容の紹介は控えますが、岡本さんのお話の中で、自分の考えや、人生の過ごし方と交差する部分を書いてみたいと思います。
岡本さんからは、人生を「学びの時代」「働きの時代」「遊びの時代」に分割して、
ご自身の人生を振り返りながら、それぞれの時代にふさわしい資産形成と資産活用について話して頂きました。
(投資の考え方については、書籍を参照ください)
ところで、作家の橘玲さんの「幸福の資本論」によれば、人間の資本は「人的資本」「金融資本」「社会資本」に分類されるそうです。
岡本さんの提唱する「学びの時代」は人的資本形成期、「働きの時代」は人的資本を活用した金融資本形成期、「遊びの時代」は、「学びの時代」「働きの時代」で培った金融資本と社会資本を活用して生きる時代でしょうね。
「社会資本」とは、簡単に言えば「人間関係」のことです。
人は「人間関係」からしか「しあわせ」を得られない、というのが橘さんの主張です。岡本さんは、これに加えて、ご本人の体験から「瞑想」の大切さを述べられます。「瞑想」を通じて「意識が拡大」することで、投資を始め人生が豊かになる経験をたくさんされています。
今回のセミナーでは、資産運用と資産形成に重点が置かれ、「瞑想」自体を話される時間は少なかったのですが、金融理論やテクニック的なことよりも、意識の持ち方や考え方という岡本さんのバックグラウンドが迫ってくるような迫力がありました。
さきほどの橘さんによれば、「1980年代までに、金融理論はこれ以上発展がないところまで完成しました」とのことなので、現実の資産運用方法は、むしろ凄くシンプルなものに収斂していくのではないかと思います。つまり「ひとたび理解して実行すれば誰でもできる」ということです。(運用環境にもよるので、誰でもお金持ちになるということではありません)
セミナーを受講してみて、自分の年齢を考えれば、「学びの時代」「働きの時代」で培った社会資本を活用して「遊びの時代」をどう生きていくのかが課題だと感じました。
岡本さんは「遊びの時代」には社会貢献の割合を増やして、自分の「生きざま」を後から来る人達に示していくことを提唱されていますが、僕はどう考えても、他人の範になるような人生は歩めそうもありません。(笑)
でも、多少でも持っている経験と知識を、他の人のために役立てたいなという気持ちはあるので、何かできることをじっくり考えてみます。 down thumbs-up