3月23日、FP繋がりのKさんとWさんと一緒に山の辺の道を歩いてきました。行程はJR三輪駅から大神神社へお参りして、天理市の石上神宮を経由、奈良市の東大寺までの約30キロです。
午前8時半に三輪駅に集合して、すぐ近くの大神神社にお参りしました.
僕の還暦に、大神神社で厄払いの御祈祷をして頂いたのですが、その時の宮司さんの講話で「天照大神ははじめ大神神社に来られ、そのあと伊勢に行かれた・・」というお話を聞いた記憶があります。
残念ながら講話の詳細は忘れてしまいましたが、とても心が落ち着きましたね。
それ以来、大神神社にお参りに来ると、その時のことを思い出します。
大神神社から狭井神社の横を通って山の辺の道に入りました。
直近の目標は桧原神社。
桧原神社の境内は竹箒で綺麗に掃き清められていました。
僕たちは、歩くところが無かったので、申し訳なく思いながらザクザクと砂利を踏んで境内で少し休憩しました。
境内の入り口のしめ縄の向こうには、遠く二上山が見えました。
いつも登っている二上山ですが、こうしてみると古代から人々に親しまれてきたことが実感できますね。
桧原神社を過ぎて歩いていくと、鄙びた風景に出会いました。遠くに大和三山も見えました。
「大和の集落」という説明書きがあって、この辺りは古代の集落だったことが分かります。
更に歩くと「長岳寺トレイルセンター」です。
僕たちは比較的平坦な道を歩いていたのですが、地図を見ると長岳寺を起点にして山へ行く道があるようです。
トレイルランに向いているかな? 機会があれば試してみます。(笑)
ここまで、ところどころにトイレが設置してあって、よく整備されていました。
何もない道を歩いていくと、時折「歌碑」や和歌を記した高札(?)が建ててありました。さすが「万葉の道」ですね。
「最古の神社」と言われる大和神社を過ぎると、一面の菜の花畑と出会いました。
当日は晴れたり曇ったりのお天気で、気温は低く風が強かったのですが、時折グループで歩きに来ている人たちと出会いました。菜の花の接写をしていたようです。よく見ると、皆さん望遠レンズ付きの一眼レフを持っておられました。
Kさんは頼まれて集合写真を撮ってあげていました。
Kさんは、FPの勉強会「大和八木SG」の運営メンバーを一緒にやっています。
同行のWさんはKさんが勤務している会社の同僚です。
山道を過ぎて石上神宮に到着しました。大和時代の物部氏の総氏神です。
ここでは立派な鶏が迎えてくれました。
ネットで調べると、下記のようです。
ニワトリは石上神宮の一番の人気者です。現在約30羽が参道をはじめ境内の各所にいます。
長鳴鶏(ながなきどり)の一種の東天紅(とうてんこう:高知県産・天然記念物)、烏骨鶏(うこっけい:天然記念物)、採卵用種のレグホン・ミノルカなどが棲んでいます。
鶏は古代から夜明けに鳴いて「時を告げる」ことから「神の使い」として神聖視されたそうです。
石上神宮でお参りをしてから、奈良方面に進みました。
Wさんが「竹林がおおいですねー」と感嘆の声を上げました。
お昼時だったので、僕が「そろそろ昼食にしましょうか?」と声を掛けたところ、
Kさんが「この先の白川ダムで食べましょう」という返事でした。
Kさんは山の辺の道のいくつかのスポットに、お父様と一緒に何度も来ているそうです。よく道を知っておられて、案内役をやってくれています。
実は、高齢のお父様が、運動のために歩くのに、何度も同行してあげているそうです。
山の辺の道は古代の道なので、全体に道幅が狭くて分かりにくいところがあります。間違いやすい場所には、道しるべが置いてあるのですが、元来の道の周囲に、後から民家が建てられたり、より大きな自動車道路が横切ったりしているので、相対的に道を見つけにくい感じですね。
大神神社から石上神宮までより、石上神宮から春日大社・東大寺までの方が
山の辺の道が民家や自動車道路に縦断されている印象でした。
引き続き歩き続けて、「新薬師寺」「白毫寺」などを過ぎて、漸く「春日大社」の裏口につきました。
ここで鹿が出迎えてくれました。(笑)
春日大社から東大寺にかけて、大勢の観光客が歩いていました。
山の辺の道では、ほとんど観光客に会うことが無かったので「今日は何かのあるのかな?」「お祭り??」などと言いながら、鹿と人混みをかき分けて東大寺に到着しました。
所要時間は、6時間22分。歩行距離は、28.25キロ。累積標高は、577メートルでした。