快晴に恵まれた10月21日、かつての職場仲間11名と一緒に大阪府と兵庫県の境目にある
「長谷の棚田~汐の湯温泉」を散策してきました。
能勢電鉄の山下駅から路線バスに乗って「森上」停留所で下車して散策開始です。
バスではある地区の「走ろう会」のメンバーと乗り合わせました。
能勢温泉までの13キロと10キロを2チームに分かれて走るそうですが、
男女ともどう見ても我々よりも年長でしたね。
散策途中に13キロチームとすれ違いましたが、秋晴れの下で元気に走っていました。
我々の会は年2回開催しているのですが、春は有馬温泉で固定して、秋は関西のあちらこちらを歩き回ります。
いままで行ったのは、汐の湯温泉の他に、鞍馬、摂津峡、武田尾、河内長野、岐阜などです。
殆ど全員が最初の就職先である銀行を離れて「第二の人生」を送っていて、それも終盤に差し掛かっている人たちですね。
一言で言えば、人生の峠を越して、時間にもお金にも少し余裕が出てきた仲間たちです。
早めに集合したので時間はたっぷりあります。
時間に追われて仕事や遊びをすることは、多分もうありません。
今回の散策は、「長谷の棚田」と呼ばれる里山風景を楽しみながら、
5~6キロ歩いてから、温泉に入って宴会をしようという趣旨でした。
バス停を降りてしばらく行くと神社がありました。
仲間のうちで神社に詳しい人が(御朱印を貰いに回っているようでした)
この神社の「格」などについて講釈してくれていました。
みんなは感心したような顔をして聞いていて、最後に茶化して終わっていましたね(笑)
全員が神社にお参りして「神頼み」をしてから棚田方面に歩き出しました。
この日は秋晴れで絶好の散策日和でした。
各自が風景を楽しみながら、前後左右の旧友たちと四方山話をしている様子は、
長くて厳しかった競争社会を乗り越えて落ち着きを得た人たちと思ってみると、自分も含めてある種の感慨を覚えますね。
棚田がよく見える高台で小休止してから、汐の湯温泉を目指して歩き出しました。
途中で何台も自動車とすれ違いました。里山地区では車は必需品ですね。
午前11時ごろに温泉について交替で風呂に入りました。
風呂場が狭いので2組に分けてゆったりと温泉を楽しんだ後は、いよいよ食事です。
今日のメニューは「鶏のすき焼き」と「松茸」です。
鶏のすき焼きは初めて食べましたが、鶏が滅茶苦茶美味しくて、他のみんなも驚いていました。
そこへ「松茸」の登場です。
「しばらくぶりやな―」という声があちこちで聞こえました。
聞くとこの温泉が持っている裏山でとれた松茸だそうです。
鶏を食べた鍋に松茸を加えて食べると「美味い!」という歓声が沸きました。
贅沢ですが、良い思い出になりますね。
お腹が膨れてきたら近況報告です。
時間はたっぷりあるので、みんな普段話さないことなども含めて時間を掛けて話し出します。
気の置けない仲間なので、タブーはありません。
話が他の人に漏れることも無いので安心して話せますね。
ゆっくりと食べ、飲み、話した後は、帰るだけです。
時間は午後3時。のんびりした午後の時間です。
バスを待ちながら、みんなは満ち足りた顔をしています。
四方山話はまだ続いていて、途切れることがありません。
山下駅までバスで行って、
1月の新年会での再会を楽しみに、みんなは三々五々解散しました。。