昨年に続いて今年も「弘法大師の道」Kobo Trailに参加することになりました。
昨年は青息吐息で43キロを漸く走ったのに、今年は1歳年を取ったにもかかわらず57キロに挑戦します。
我ながら無謀だなと思いますね。(笑)
Kobo Trailの案内パンフレットには、この道は空海が著した「性霊集」に記載がある
「吉野より南へ行くこと一日、さらに西へ向かって去ること両日程にして平原の幽地あり。名付けて高野という」という記述をもとに
高野山開山1200年を記念して再現されたと書いてあります。
空海が3日かけて歩いた道を14時間で走破しようというのですから、流石の山伏たちもビックリですね。
特に吉野から大天井が岳までは「大峰奥駆道」の一部で修験者が修行するところなので厳しさが予想されます。
折角参加するので、多少は空海のことを学習しようと思って「性霊集」(抄)を読んでみました。
平安時代の初めに、中国で密教の奥義を伝授された空海が、
当時市中に寺があり、顕教と言われた奈良仏教に対抗して高野山に伽藍を建設した背景などが少しわかりました。
トレイルランナーのチャレンジレースである「比叡山トレイル」も空海のライバルである最澄によって開かれた比叡山が舞台です。
僕は信仰心が篤いわけではありませんが、トレイルランナーたちが深山の大会にどんどんチャレンジしているのを見聞すると、もしかしたら我々は「現代の修験者」なのかもしれないと思いますね。
少なくとも、二人の高僧に大きな恩恵を受けています。
でも残念ながら、僕の狭い範囲の知人だけに限ればですが、未だ「悟り」を開いた人はいないようです。(笑)