• 定年男子のランとマネー

米国不動産のメリット・デメリット

 

少し事情があって、アメリカの不動産について調べています。

先日大きな書店に行って書籍を探しましたが、探し方が悪かったのかあまり良い本が見つけられませんでした。

一冊だけ2017年発行の米国不動産投資の本が置いてあったので、中身も見ないで買って帰りました。

本の内容は、米国不動産のメリット値上がり・減価償却)を述べて、デメリット借り入れ・物件紹介および不動産管理会社)を自分の会社に任せてくれれば大丈夫という内容でした。

30年前とあまり変わってないなあ・・・というのが実感でした。

米国不動産投資のメリットは、日本より高めの賃料収入と値上がり期待です。

もしも投資家が日本で高収入であれば減価償却による節税メリットもあります。

デメリットは、為替リスク・日本での借り入れの難しさ(書籍では低金利の日本でお金を借りることを前提にしています)・不動産物件の紹介先と不動産管理会社の見つけ方を挙げていました。

簡単に言えば、メリットを見せながら、デメリットは全部自社で面倒を見ますよという内容の宣伝本でした

こういう商売の仕方に乗ってくる人もいるのでしょうね。

アメリカ人の自宅への考え方

時代や地域によっても違うと思いますが、僕が住んでいたジョージア州アトランタ市郊外の住宅地域では、住民は協力して景観の維持に力を注いでいました。

殆どの家が綺麗でも一区画の中で一軒でも汚い家があれば住宅価格に影響がでます。

前庭の芝生の手入れをしない草ぼうぼうの家は、ある時見たら入り口のドアに卵を投げつけられていましたね

綺麗にしろ!」か「出ていけ!」でしょうね。

自宅の価値向上に積極的な人は、自分で自宅をリフォームしていました

書斎やデッキなど付加価値を上げる設備を自分で作るのです。

つまり日曜大工ですが、アメリカにはdo-it-yourself-fanという言葉があって、週末に木材や工具を売っている店で必要な物を買ってきて、何年か時間をかけて自宅を改造することが趣味の人が相当数います。

実益は快適な暮らしと、売却時の不動産価格の値上がりです。

アメリカの住居不動産が値上がりするのは、マクロ的には経済成長や日本と同じように立地が主な理由ですが、ミクロ的には個々人の自分が住んでいる街の価値を上げようと努力している姿勢も含まれると思います。

僕が借りていた家の大家さんも、庭の木を切って芝生を植えてくれました。

僕に出資を求められたので断ったら、芝生に水をやることを頼まれました。

簡単だと思って了解して協力しましたが、広い庭での芝生の大量の水やりは凄く時間がかかりました。

散水機で水をやるのですが、時々散水機を移動させねばならなくて、

庭のデッキでバドワイザーを飲みながら、庭に野鳥(ブルージェイ・カーディナルなど)や動物(オポッサムなど)がやってくるのをボーっと見ていましたね。笑

 

 

僕が家族の安全のために警備会社と契約するときには、機器を設置する費用の一部負担を自分から申し出てくれました。

つまり僕の限られた経験では、アメリカで家を買うならば、買ってから放っておくだけではなく価値向上の努力をする必要があるのです。

(コンドミニアムなら良い管理会社を選ぶことが必要です)

実は家の管理が日本人男性には結構面倒くさい!(好きな方もおられるとは思いますが)

特に朝から晩まで働いている駐在員には時間がありません。

家族がやるにしても、家も庭も広いし大変です。それにどうやらこれは男性がやる仕事の雰囲気でした。笑

必然的にお金を払って誰かに頼むのですが、芝刈りなどの雑用をする人で、誰も見ていないところできっちりと仕事をする人はあまりいません。
僕は家賃の一部に含めてもらって大家の子供に頼みましたが、これを不動産管理の一部と言うならば、海外にいて勤勉に管理してくれる人や会社を探すのは大変だと思います。

アメリカで家を買うことは夢があって楽しいと思います。でも管理をどうするかをしっかり考えてから決断することをお勧めします。


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