2月18日付の日本経済新聞電子版に芸人の又吉直樹さんのインタビュー記事が掲載されていました。
https://style.nikkei.com/article/DGXKZO27055600X10C18A2TCL000?channel=DF180320167086&style=1
インタビューの中で又吉さんはこのように言っています。
「お笑いの世界も昔は25、26歳でスターになっていたので、20代後半でダメならあきらめるという判断ができました。今、30歳で世に出て行く時代なので。(吉本興業の)養成所も入所する年齢に上限がありましたが、もうありません。僕だって若手ですよ。37歳なのにね(笑)」
しかし80歳まで働く時代になると、60~70歳になって若手時代と同じスタイルで芸人を続けるわけにはいきません。
第一ウケません 笑
従って又吉さんは40歳半ばで転身することを考えています。
新しい分野に出ていくということなら、サラリーマンにとっての転職ですね。
その時に一番心配しているのが次の言葉に現れています。
「一番考えているのは(売れなくなって)生活水準をめちゃくちゃ落とせるかどうか」
40歳くらいで人生の後半をどうするかを考えるときに、一番に思い浮かぶのは「お金」ですね。
以前にも書きましたが、20歳から始めて40歳までに生活に不安が無いくらいのお金を資産運用で蓄積できるのは、ごく一部の限られた人です。
家族もいて、子供も小中学生ならば先行きが心配になります。
転職を考えるのが男性ならば普通は奥さんが反対します。
(逆のケースがどうなのかは寡聞にして良く知りません 笑)
でも40歳代に何らかの決断をして実行しないと、80歳を迎えるときには、生活するだけの充分な資産や、もしかすると健康も失くしている可能性があります。
現代のホラーですね。笑
そういう意味では、若い人はこの「ホラー」の中で人生を考えなければいけないので大変です。
(フィナンシャルプランナーの端くれとしては、何かのお役に立ちたいと思っています)
それにしても、学ぶことが多様化して学生である期間が長くなり、大学を終えても大学院や専門の学校に通わなければ良い職に就けないとなると、学費はかかる上に、仕事で稼がねばならないので、自分の時間を確保するための生活スタイルを確立せねばなりません。
僕のバイト先のアメリカ人ITマネージャーは30歳過ぎで既婚者ですが、アメリカの大学のITコースで学位をとるためにオンラインで勉強しています。
修了するには、あと6年の時間と多額の学費が必要ですが、彼は将来のためにこの学位が必要だと言います。
修了したら40歳直前で、そこから新しい道を考えるのでしょう。
又吉さんに似ていますね。
フルタイムで働きながらの学習は厳しそうですが、恐らく彼は学位をとった後もITの進歩に付いて行くために学習を続けるような気がします。
生涯学習ですね。
彼はアメリカ人ですが、又吉さんのコメントを聞いていると、今後は誰でもが学習と仕事を並行してこなしていく社会がやってくるような気がします。