数年前に終了したテレビ番組みたいですが、今回の大会では、楽しく友達との交流ができました。
大会前日には、東京と静岡から10キロを走りに来たお二人と、会場で待ち合わせて昼食をご一緒しました。
Oさんは2年くらい前に東京でトレイルランナーズ東京の新年会で知り合いました。それ以来の再会でした。
Iさんは初対面。
多分お互いに顔を忘れているので、僕は11時半に奈良マラソンの横断幕の下で、FenixTシャツを持って立っているので、見つけてもらうことにしました。
Oさんは47都道府県でマラソンを走ることを目標にしていて、残りは佐賀県だけだそうです。来年初めにフルを走るのが楽しみのようでした。
OさんとIさんは、今年メドック(ボルドー)でワインマラソンに出場したそうです。
ワインを飲みながら、いろいろな人たちと交流したことを楽し気に語ってくれました。
僕が参加したら、ワイン漬けになって制限時間内に完走できないでしょうね(笑)
僕からは、拙い奈良観光情報を差し上げて、二人は寺社の観光と古都の地酒を楽しみに行かれました。
大会当日は、走行中にUさんと会いました。
10キロくらいで声を掛けられて抜かれました。ところが20キロ付近の坂で追いついて抜き返したのですが、少し辛そうでした。その後ゴール付近でも会えなかったのでどうしたかな?
他にラン友のKさんNさんも探したけれど、残念ながら見つけられませんでした。
1万人もいますからね、出会うのは難しい。
25キロくらいで、折り返し点の天理大学に入り、ぜんざいを食べました。
温かくて美味しかったのですが、お餅ではなくて、おかきが入っていました。
僕のような慌て者が餅を喉に詰めるのを懸念したのでしょうか(笑)
30キロ手前では三輪そうめんが振舞われていました。ジェルを含めてたくさん食べていたので、完食に少し苦労しました。
30キロくらいからペースがガクンと落ちましたが、沿道の皆さんがゼッケンに書いてある「セニョ~ル」を面白がって呼んでくれるので、ほとんど歩かずにゴールまで辿り着くことができました。
奈良の人は面白いですよね。
「セッ、ニョ~ル、頑張れ!」とか
「セニョ~ルやて!なんでやのん?」
「わあ、セニョ~ルって面白い!」と言う言葉が聞こえてきました。
奈良公園まで戻ってくると、沿道にラン友のAさんとNさんが応援してくれていました。ハイタッチして走りすぎたのですが、Aさんが追いかけてきて
「上山さん、写真撮るよ!」と言って写してくれました。
完走してゲートを出てくると、10キロ参加のIさんと先にフルをゴールしたKさんが待っていました。
写真を撮りながら、しばらく話していると初フルのYさんがにこやかに(少し右足を引きずりながら)現れました。目標の5時間を上回る好タイムで完走されました。
記録を比べると僕より何十秒が速い!!
「僕は、ぜんざいとそうめんも食べたからなあ」と負け惜しみを言っておきました。(笑)
でも初フルはずっと記憶に残ります。良いタイムで完走出来て良かったですね。
しばらくUさんやKさんを待っていましたが、冷えてきたので着替えてから完走証をとりにいきました。
そのあと4人は近鉄奈良駅近くでコーヒーと軽食(Yさんは初フル完走の祝杯)を食べながら、雑談を楽しみました。
4人ともトレイルランナーズ大阪の練習生なのですが、練習中はトレーニングに集中していて、終わるとすぐに散会するので、お互いがゆっくり話す機会は極めて貴重なのです。
Iさんは来年フルを走るそうです。
楽しくおしゃべりをして、山に走りに行くときには、機会があれば一緒に行きましょうと話して別れました。
奈良マラソンの完走記録は4時間41分41秒(ネット)です。
最近では記憶にない最低の記録ですね。(笑)
実は4日前から、アレルギーの症状が出て、金曜日と土曜日は家にいるときは殆ど寝ていました。
風邪に似た症状で、咳と寒気と微熱みたいな状態です。
特に寒気が酷くて、何枚も着込んでベッドの中で震えていました。
(飼い猫が布団に入ってきて暖めてくれました。笑)
植物のアレルギーなので、最近風が強かったことで木の葉が粉になって飛んできたのかなと思います。
よっぽどDNSしようかと思いましたが、上に書いたように、ラン友さんともあえるしなあと思って、
能天気に「何とかなるさ」と出場しました。
ところが走り出して7~8キロですぐに後悔することになりました。
11月にフルマラソンにフットサル、裏六甲トレイルラン、六甲山全山縦走などをやっていたので、10キロ行く前に足が売り切れてしまいました。
スタートして間もないのに、心拍数が170~190に貼りついて、スピードを緩めても下がらないのです。
連戦の疲労が相当蓄積されていると判断しました。足も動かなくなってきました。
「37回目のフルマラソンで、初めてのDNFかなあ」と諦めかけましたが、
思い直してできるだけ悪あがきをすることにしました。
まず目標を「4時間半」から「歩いてでもいいから制限時間内にゴールに着くこと」として、
設定を「フルマラソン完走」から「100キロマラソンの後半40キロの頑張り」に変更しました。
つまり歩きもいれて遅く走るということです。
完走証のラップを見ると、25キロまでは5キロ当たり平均30.6分でした。それ以降はスピードがガクンと落ちて、5キロ当たり30分台の後半でした。
GPS時計のデータで見ると、4時間41分42秒、43.11キロ(トイレに2回行った)6:32/キロ、171spm、161bpmでした。
波形を見るとピッチは25キロまで1分間に178~182ペースでした。
トイレ、ぜんざい、そうめん、少し歩きなどでは急激に落ちましたが、波形でみると最後まで175ペースを維持していたのが収穫です。
練習会で習った、重心と腰高を意識して、地面をタップするように走ることで膝や太ももなどへの負担が抑えられて、足が最後まで持ったのだと思います。
問題は心拍数です。
25キロくらいまでは、1分間170~190でした。スピードがガクンと落ちた25キロ以降は、150くらいなるときもありましたが、休んだり、歩いたりしたとき以外は、結局最後まで170台でした。
疲労が累積すると、身体は元気なようでも、心臓を始めとする内臓疲労は長く残りますね。
年を取ると余計そうだと思いました。(涙)
そんな中でも、京丹後や村岡などのウルトラレースを思い出して、走っていれば必ずゴールに着くと信じて、周囲の応援に助けられて何とか無事にゴールできました。完走出来て良かった!