• 定年男子のランとマネー

葬式

両親の葬儀は僕の自宅から車で15分くらいの葬儀場で行いました。

二人とも高齢だったので家族葬にして、子供たちも勤務先などに必要以上には知らせませんでした。

香典は辞退し、弔問も親族だけにしました。

それでも両親の兄弟と子供たちの親族を入れると40名くらいにはなりました。

費用は二人とも大体同額です。

葬儀費用が100万円くらいで、そのほかにお布施と会葬者の食事などを入れて全部で150万円以下だったと思います。(二人で300万円くらいです)

母は生前に「自分の兄弟は高齢なので無理してきてもらわなくてもいいよ」と言っていましたが、動ける人は来てくれました。

久しぶりに会うと、やはり皆さん高齢でした。葬儀の後、ここ数年で亡くなった方もおられます。

来られるのは大変だったと思いますが、お会いできてよかったですね。

介護費用

わが家の場合は、両親が自分たちの年金と退職金の残りで自分たちの老後資金を賄ってくれたので、金銭的な援助は不要でした。

生活費と医療費は、近くで見ていての推定金額での計算ですが、介護が始まった2004年以降の12年間の費用を概算してみると下記になります。(賃貸の家賃は8万円、施設の家賃や管理費合計は9.5万円で計算)

2004~2012年  (父が施設などに入所、入院、母が医者通い、賃貸住宅)
生活費 15万円×12か月×8年=1440万円
医療等 8万円×12か月×8年=768万円

2012~2014年 (母が一人暮らし、賃貸住宅)
生活費 14万円×12か月×3年=504万円
医療費  2万円×12か月×3年=72万円

2014~2016年 (母が施設に入所、病院に入院)
生活費 17万円×18か月=306万円
医療費  2万円×18か月=36万円

総合計 3126万円

あくまで推定の計算ですが、介護状態になると(期間にも拠りますが)総額で3200万円くらいが必要になりますね。

このうち年金でカバーできる金額はどれくらいでしょうか?

父の年金額を正確には知らないのですが、一般的な受給額で計算すると

22万円×12か月×8年+15万円×12か月×4年=2832万円

差し引きで294万円の貯金が取り崩されることになります。
(3126万円-2832万円)

差額の6万円に葬儀費用の300万円を加えた594万円が貯蓄の必要額です。

普通に年金がもらえるならば、(僕の両親のケースをベースに考えれば)介護のための貯蓄は、

多めにみて800万円くらいで対応できることになりますね。

(因みに社会保険労務士の井戸美枝さんも、介護費用は800万円くらいと言っておられます。

大江英樹・井戸美枝「定年男子・定年女子」p118)

葬儀を含めた必要費用があらかじめ推定できれば、必要額を貯めた後は、退職後の時間と体力を好きなことにつかって過ごすことができるのではないでしょうか?


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