7月22日、京都で前野彩さんのセミナーに参加しました。
演題は、「「あの人苦手」と思われないためのFP的コミュニケーションスキル」です。
前野さんはこのテーマを
「受け止めるコミュニケーションスキル」と
「伝わるコミュニケーションスキル」に二分割して開設されます。
セミナーの冒頭はアイスブレークです。
セミナー参加者(全員がFP資格保持者)が考えるお客様の未来という題で文章を書かされます。
僕が書いたのはこんな文章でした。
「単にライフイベントを並べてキャッシュフロー表を作るのではなく、リスクの本質を考えてウェイト付を行い、取れるリスクと回避するリスクを分別し、リスクコントロールのための手段を具体的に考えて実行できるようになる。」
これをもとに前後の席の参加者と話し合います。
まず相手(女性)のお話を聞いて、次に自分の文章を説明します。
中間は省略して、二人の意見はほぼ合意です。ここで話し合いは終了。
初めて会った人と、こんなに簡単に合意していいのかな?という反省が頭をよぎります。
参加者の中で、我々のように意見の合意を見た人が半分、自分の意見とは違う気付きがあった人が半分でした。
前野さんは自分とは違う考えへの気付きが重要と言われます。
(やっぱりな~)
これから前野さんのセミナーの本題が始まります。
まずFP相談のステップについてです。
FP協会では相談1~6ステップを規定していますが、
前野さんはそこに
ステップ0(自己肯定・他者肯定)と
ステップ7(安心・ゆとり・平和)を付け加えます。
強調して話されたのは、ステップ0です。
お金への考え方につき自分の考えをしっかりと持って自己肯定し、そのうえで他者の考えをリスペクトすることが、お互いのコミュニケーションの第一歩ということでした。
人間の特性である「視覚」「聴覚」「身体感覚(味覚・触覚・嗅覚)」について、自分が優れている特性と顧客が優れている特性がマッチすれば、コミュニケーションがスムースになると言われます。
一歩進めて言えば、顧客の特性をあらかじめ見抜くことができれば、自分の伝えたいことが相手にストレスなく伝わることが可能になります。
この特性は他者の行動を見て見抜くこともできますが、
他者の書いたものを見て見抜くことも可能です。
ここで前野さんは事例を出して文章から特性を見抜く説明をされます。
僕はこれがことごとく外れます。
「聴覚」か「身体感覚」と思ったことが「視覚」だと言われて愕然とします。
ここで冒頭に戻って、初めに自分が書いた文章を分析して、自分が「視覚」型か「聴覚」型か「身体感覚」型かを分析することになります。
さきほど外れたので、僕は自分が何型かさっぱりわかりませんでした。笑
ここでは情報の受け取り方として、情報受容を100%とすれば、言語は7%、話し方が38%、ボディランゲージが55%というお話から、非言語情報の重要性と、コミュニケーションのために必要なことを言われました。
・すべての情報(言語・話し方・視覚)を一致させること
・自分の優位な特性を使っていることを自覚する
前野さんは、ワンピース姿で、時折会場を歩いて回りながらセミナーをされていました。声もとても聴きやすくて優しい声でした。話はよく伝わりました。
もしも前野さんが、バイクに乗るような格好でヘルメット持参で現れたら、かなり違った印象になったでしょう。ご自身の特性を十分把握しておられます。
最後に、このセミナーで得たことは、自分の優位性を知ることがコミュニケーションスキルを磨くうえで重要だということと、
残念ながら、僕には自分の優位性がさっぱり分かっていないということが分かったことでした。笑