老後の備えをどうしたらよいかというのは大きなテーマです。新聞や雑誌を見ても沢山の記事が載っています。今日はその中からいくつかの意見をご紹介します。
まず中町敏矢著の「年金15万円のゴージャス生活」という本です。この本で著者は夫婦で月額15万円の年金だけで精神的に余裕がある生活ができることを実証されています。
「ホントかな?」と思われる方が大半だと思いますが、著者は生活の無駄を徹底的に省いて生活すれば月額15万円でも豊かに生活できるし貯蓄も可能だと主張されます。
次にご紹介するのは、I-Oウエルス・アドバイザーズ社長の岡本和久さんのご意見です。
岡本さんは「退職後の最大のリスクは生活の質の大幅な引き下げ」だと喝破されます。
確かに一度贅沢を経験してしまうと、なかなか元の貧乏暮らしには戻れないかもしれません。岡本さんの主張は、そのために30代から毎月少額の積み立てを行えば複利効果で退職寺には膨大な金額になるということです。
つまり退職による収入の目減りを積立貯金で補って生活の質を維持するのです。
最後は大江英樹さんです。メディアなどによく登場される大江さんの主張はやや極端に聞こえます。
「老後を無くしてしまえ」
どうやって老後を無くすかというと「働き続けること」が解になると言われます。
大江さんの主張を僕なりに紐解くと、40歳から50歳くらいでサラリーマンとして将来が見えてくるようなら、老後に備えて準備を始めたほうが良いということではないかと思います。
準備と言ってもお金に限らず、働き続けるスキルであったり社外人脈であったり趣味であったりを、仕事の傍らで何かを発見して磨いておくということでしょう。
ご紹介した3つのご意見を僕なりに解釈すると、
もしあなたが30歳代ならば、IDECOやNISAなどの非課税制度を利用して積み立てを始めましょう。
もしあなたが40歳代半ばならば、今までとこれからの貯蓄を棚卸した上で、自分が65歳以降も働き続けながら楽しい生活ができる収入を計算しましょう。
そして不足分があれば具体的に目標金額を決めて貯める方法を考えましょう。
もしあなたが60歳代ならば、生活の質を無駄の排除という観点から徹底的に見直して、年金収入プラスアルファの範囲内で生きていくことを考えましょう。
そしてプラスアルファの金額を稼ぐ方法を考えましょう。
ということではないかと思います。