• 定年男子のランとマネー

転居シリーズも最終局面です 笑

今回は自宅の売却。

私は最近の不動産情勢に疎くて、全く知らなかったのですが、一般的に言って、

郊外の一戸建て中古物件の動きは、かなり良くないようです。

コロナ禍のころは、リモートワークが進み、都会から離れた郊外で、通勤地獄を避けて

自然に囲まれて、子育てしながら快適に暮らす・・といった風潮が好まれて、戸建て住宅が

ブームになったと聞いていました。

ところが、コロナ禍が収まって、まだそんなに時間がたっていないのに、不動産市場は

一変していて、都心のマンションは爆上がりするが、ほかの不動産は緩やか、または急速に

値段を下げているようなのです。

私が住んでいた地域は、大阪のベッドタウンで朝夕の通勤客で電車は満員でした。

近くの中学校も、生徒が多くて、県内の進学校への進学率も良かったと聞いていたので、

自宅を売却するときも、わりに簡単に片付くだろうと期待していました。

ところが、不動産屋さんに販売をお願いしても、内覧にくるお客さんは多くはありません。

引越して空き家になったら、引き合いが増えるかなと思っていても、さっぱりです。

そこで、不動産屋さんを呼び出して、近隣の中古物件の動きを聞いてみると、同時期に売りに出ている物件が多数あることが分かりました。

もともと、大阪のベッドタウンとして開発され、発展してきた地域でしたが、会社員だった世代が徐々に引退し、子供世代は離れた場所に移っていくと、残ったのは定年退職後の高齢者世帯になります。

昨年、自治会長になって、地区の災害時支援先を訪問していても、動きの取れないお年寄りが増えてきた実感はありました。

若い子育て世代も入居してきてはいますが、どうやら今は高齢化で自宅を処分する人たちのほうが

多いようです。

我が家を担当した仲介業者も、「全く動きがありません」と言っていました。

「商売はあがったりですか?」と聞くと

「そうなんです。困っています」とのこと。

YouTubeで不動産情報を集めてみても、みんな似たようなことを言っています。

それらの情報を纏めてみると

  • 団塊の世代が後期高齢者になって、多死時代がやってくるので、家が余ってくる
  • 生活がコンパクト化して、都心への集中が進み、駅近のマンション以外は需要が低下
  • 地方にある実家を処分するために、中古物件が市場に溢れてくる

ということのようです。

思い出すと、以前に隣家が売却されたときに、空き家状態が長く続き(我が家の飼い猫

エルもそこで生まれたみたいです 笑)、数年間買い手がつかず、最終的に家を解体して更地にしてから、ようやく若いご夫婦が新築の家に入居されました。

我が家も、最悪は解体かな?と考えていると、不動産屋さんから連絡があって、不動産会社が買いたいと言っているとのこと。

不動産会社への売却は値段が安くなりますが、この際仕方ありません。

このまま売却できずに固定資産税や火災保険料を払い続けるよりはマシです。苦笑

メリットは、自宅は解体せずに、外構を含むリフォームは業者の負担で行うことと、

プロへの売却なので、後日クレームが来るリスクが無いことです。

愛着がある自宅が残ることで、夫婦ともに喜んでいます。

他にも物件がある中で、我が家の購入を決めた理由を聞いてみると、担当の不動産屋さんは

家のメンテナンス状態が良いことと、前面道路との高低差がほとんどなく、リフォーム工事がやりやすい点を挙げていました。

自宅の売却代金は老後資金に充てるつもりでしたが、金額はやや期待値を下回ることになりました。

しかし、新居での生活が、家が狭くなった分だけ、生活コストが下がったような気がするので(?)、お金のことはあまり気にしないで、夫婦で人生を楽しもうと思っています 笑

マーケットの潮目も、いずれは変わるかもしれませんし、何よりも不動産は一物一価なので、

ほかの事例に当てはまるかは分かりませんが、みなさんの何かの参考になれば幸いです。


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