• 定年男子のランとマネー

4月14日、大阪府山岳連盟主催のチャレンジ登山に参加しました。

この大会は、奈良県の二上山をスタートに、岩橋山、大和葛城山、金剛山など大阪府の山を経由して、最後は和歌山県の紀見峠まで36キロの稜線を歩く大会です。

今回は50回記念大会で、沢山の人が参加していました。

参加者はトレイルランの部と登山の部に分かれて参加します。

私は、最初のころはトレイルランの部で走り切っていたのですが、年齢を重ねるにつれて

脚も遅くなり、記録も出なくなったので、登山の部に参加して、山歩きを楽しむようになりました。

といっても、トレイルランナーの端くれとしては、例え登山でも、トレイルランの制限時間である8時間以内を目指そうと、歩き走りをしたり、金剛山から紀見峠までの走れる下りは

できるだけ走っていました。

そのおかげで、2年前までは、このコースを8時間以内で完走して、トレイルランナーとして、ひそかな自信にしていました。

ところが、約一年前に発症した(座骨?)神経痛が一向に治らず、ジャンプするたびに衝撃が臀部に来て痛いので、今年は8時間以内での完走を諦めて、行けるところまで行くことにしました。

天気予報は晴れ、かつ平地で予想気温26度だったので、低山続きのダイヤモンドトレイル縦走はかなりの暑さになると予想したので、無理はしないとことにしました。

自宅から、妻に車で送ってもらって、午前6時半前に到着、受付をしてすぐに出発しました。

開場には、相当な人数が、出発まえの準備をしていました。

この大会は、トレランの人は大阪市内などから来ますが、登山はたぶん近隣の人たちです。

子供さんと一緒に歩いているお父さんも何人かいましたね。

コースは、祐泉寺から山道に入り、岩屋まで登って、千年杉をくぐって竹ノ内峠まで降ります。

道路を渡って、再び山道に入り、平石峠に向かいました。

途中で、ラフな格好の普段着で歩いている金髪の男性がいたので、「そんなに着込んで暑くない?」と聞いたら。「汗でびちゃびちゃです」と答えて、先に進んでいきました。

上り坂を、かなりの大股で登っていくので、そのうち脚に来るだろうなと思っていると、

岩橋山のベンチに座り込んでいました。

「また会ったね。大丈夫?」

「ふくらはぎがヤバイ」というので、

「あれだけ大股で歩くと、ふくらはぎの筋肉を酷使するから、そのうち攣るよ。水分と塩分は大丈夫?この先に急なV字階段があるから気を付けてね」

「僕は22歳で、会社勤めを始めたら座業ばかりなので、リハビリに来たけど、思った以上にキツイ。10代のころは登山とかしていたけど、大股で歩いても平気だった。まさか、

こんなに衰えているとは思わなかった」

「お先に」といって、私がV字階段に向かうと、彼もついてきました。

V字を降りて、上り坂に掛かったところで、ラン友のカオリさんに声を掛けられました。

「もしかして上山さん?」

「カオリさん、久しぶり!広島湾岸109キロ完走おめでとう。また遊びましょう!」

「ありがとう。また一緒に山へ行きましょう」

とあっという間に追い抜いていきました。

そばで呆然として見ていた彼に、「カオリさんは3週間前に100キロのトレイルを完走したんだ」というと、目を丸くしていましたね 笑

そのまま彼とはお別れしました。

大和葛城山は初級のゴールです。距離13キロ。時間は午前9時41分。

所用時間は3時間11分です。

ここを3時間以内に走るのが、昨年までの目標でした。

チェックポイントで時間を記入してもらって、明日香野の和菓子を食べて、水分補給とトイレに行って、水越峠を下りました。

ご存知の方もおられると思いますが、水越峠の下りは、段差が高くて不揃いです。

飛ばして下ると、ただでさえ、バランスを崩しやすくて危険です。

トレイルランナーは、バランスを取りながら走り降りていくのですが、登山者は足元を固めながら降りてゆきます。

ところが、神経痛もちの私は、段差のある一歩ごとが臀部の痛みを発生させて、よちよち歩きの鳥の

ひなのような感じで、痛みを堪えつつ長い階段をゆっくり下りていくので、ここで

思わぬ時間を取りました。

水越峠を下ると、ようやく金剛山の登りです。

それまでの20キロで疲れた脚には、かなりきつい登りでしたね。

特に、葛木神社に向かう最後の登りは、なかなか足が上がらず、ポールのおかげで登れている感じでした。おまけに陽光が熱線のように感じられて、暑かった。

金剛山の「ちはや園地」が中級のゴールです。

チェックポイントで時間を記入してもらいました。12時14分。

大和葛城山から2時間33分かかっています。

以前は、ここを2時間で通過するのが目標でした。

神経痛の痛みもあって、30分余計にかかったようです。

金剛山から紀見峠までは、基本下り基調の走れるコースです。

これまでは、この16キロを3時間で歩き走っていました。

今回も走れたらと思っていましたが、走り出すと着地の衝撃が臀部に来て走れません。

仕方なくすり足や小走りで誤魔化しながら、ゴールへ向かいました。

途中の行者杉で、水分補給しながら、「あとどれくらいですか?」「8キロ」「エーっ!」

紀見峠から道路に降りたところで、大会関係者から「頑張ってあと2キロ!」「エーっ!」

等とお返ししながら、笑いながら楽しんでゴールしました。

ラン友のミカさんが参加しているはずなので、途中も含めて探していましたが、見つからず。

きっと、知らない間に抜かれたのだろうと思っていました。

ゴールで最終の到着時間を記入してもらうと15時40分。

金剛山から紀見峠までの16キロは、3時間26分かかりました。

所用時間の合計は、9時間10分。

70歳前のお爺さんの全歩きだと、こんなものですかね。笑

ビール売り場にもミカさんはいないので、きっと私が遅すぎたのだろうと思って帰宅すると、ミカさんからメッセージが入っていて、「急に体調が悪くなって、参加を取りやめた」とのこと。

大好きなトレイルランを諦めるのだから、余程の体調不良でしょう。

「お大事にしてください」とメッセージを返しましたが、早く良くなってほしいですね。

あと3か月弱で70歳になりますが、年々の体力低下と練習不足で、大会に参加するたびに

「大会に出るのもこれが最後かな」と思いますが、今のところは、しぶとく完走しています。

「もうあかん!」と思うまで続けようと思うので、どこかの大会であえいでいるお爺さんを見つけたら、是非お声がけくださいませ。笑


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