11月26日、ラン友さんと二人で柳生街道を走ってきました。
柳生の里は、言わずと知れた、江戸幕府将軍家指南役、柳生家の里です。
柳生石舟斎、柳生宗矩、柳生十兵衛、柳生連也斎、荒木又右エ門など、あまたの剣豪を
生み出した流派です。
柳生街道は、近鉄奈良駅から約20キロの距離にあります。
奈良駅から忍辱山円成寺まで10キロで、約500メートル登ります。
円成寺から大柳生あたりの水田を越えて山道を行くと、約10キロで柳生の里です。
前半を「滝坂の道」後半を「剣豪の道」と呼んで、観光コースになっています。
しかしながら、観光コースとしては、道標がしっかりしているほかは、ほとんど観光用の
整備もされていません 笑
私の知る限りでは、奈良駅から円成寺までに、休憩所やトイレは見当たらず、食堂は円成寺に2軒あるだけ。
円成寺から柳生の間も、山道と田んぼや畑の中を行くだけで、あまりトイレもありません。
もちろんお店もなく、食料と水分の携帯は必須ですね。
柳生の里でも、知る限りでは、食堂は十兵衛食堂くらいしかないようです。
それから、路線バスの本数が少ないことも、特徴の一つです。
上記の条件を勘案し、午前9時過ぎに近鉄奈良駅からバスで柳生まで行って、戻りを
トレイルランすることにしました。
方向的には、下ってくるので、楽ちんランという想定でした。
朝9時の近鉄奈良駅は、何故か男性高齢者がいっぱいいました。
この駅の男子トイレがあんなに混雑しているのは、初めて見ましたね。
ラン友さんと待ち合わせて、バスで約40分。
柳生バス停について、観光についてラン友さんに聞いたところ、一刀石はみたいとのこと。
そこで一刀石方面に歩き出しました。
途中の学校で「柳生マルシェ」をやっていたので、覗いてみました。
野菜などをはじめ、いろいろな物産を売っていましたが、私は田楽を見つけて、
ラン友さんを誘ったところ、食べてみようということで、彼女はゆず田楽、私は味噌田楽を
いただきました。
これが美味い!
多少空腹だったせいもありますが、温かくて美味しかったですね。
ラン友さんも、美味しそうに食べていました 笑
さて一刀石ですが、アニメ「鬼滅の刃」で若い世代にも知られたようで、彼女は備え付けの刀を振りかぶって、一刀のもとに石を両断していました 笑
ここにも神社があって、どうやら大きな石が、ご神体のようです。
二人で剣豪たちをしのんで、拝礼をしてきました。
一刀石を切り終えて、山道を戻り道路に出ると、正面に柳生街道の入り口が見えました。
ここから山道です。
楽ちんトレランを想定していましたが、そこそこ急な坂道でしたね。
(昔の剣豪は、重たい刀を腰に差して、こんな道を歩いたのかなあ)
山道を登り切って、下ると、前が開けてきて、刈り取りを終えた水田風景が広がりました。
「おふじの井戸」や南明寺を過ぎて、山口神社に到着。
ここでも拝礼をして、大柳生経由で円成寺へ。
秋晴れの日曜日でしたが、行きかう人もなく、山道ではずっと二人で歩いていました、
たまに下りで走ってみましたが、彼女は速いので、付いていけそうもないと私が止まって
引き留めていましたね 笑
ようやく円成寺に到着。
ここまでで獲得標高500メートル+
結構登っています。
時刻は午前12時過ぎ。昼ごはんの時間です。
二人とも食料は持参していたのですが、円成寺境内に古民家的な食堂があるので、そこで
昼食をとることにしました。
ここで会ったのが、男性高齢者の団体さん。
たぶん、近鉄奈良駅のトイレで遭遇した人たちですね 笑
ここに来ていたのか!
彼らは、さして広くもない食堂にいっぱい座っていました。
さて、我々が注文したのはキーマカレー。
これが美味しかった。
てっきりレトルトカレーみたいなのが出てくると思ったら、しっかり作り込んだカレー
でした。サラダもついて1000円はお値打ちものかも。
食後に円成寺の境内を散策。
紅葉が美しく色づいていました。
この寺には、運慶作の大日如来像(国宝)が展示されていますが、スルーして一路奈良駅に。
円成寺から道路わきの山道に入って、アップダウンが続く道を、歩いたり走ったり。
奈良市に近づいて、若草山への分岐点で、若草山行きを選択。
春日山原始林を過ぎて、若草山山頂へ。
鹿を見ながら、写真撮影。
少し霞みながら、奈良盆地が目前に広がっていました。
若草山を東大寺方面に走り下り、二月堂、四月堂を通り過ぎて東大寺へ。
この参道が、すごい人だかり。
外国人観光客で道がふさがっていて、満足に歩けない感じ。
ようやく近鉄奈良駅近くにたどり着き、22キロの旅は終了。
時間は午後3時半。まずまずの時間です。
運動の汗を流すべく、銭湯へ直行。
午後5時前に銭湯から、ラン友さんお楽しみの、奈良の酒蔵全部飲み「うまっしゅ」へ。
ここには奈良の地酒が全部あります。
日本酒大好きの彼女は、ここで飲んだことのないお酒を探して楽しむのが、本日のトレランの最大目的。
運ばれてきたお酒を、一滴もこぼさない様に慎重に口を盃に運びます。
飲んだ後は、とても満足げな顔!
お酒も、こんなに大事にされて、さぞかし喜んでいるでしょうね。
一日遊んで、美味しいお酒も飲んで、二人とも大満足で、午後6時過ぎに解散。
ラン友さん、お付き合いいただきありがとうございました。