11月8日、昨年に引き続いて、スイス領事館主催のフィンテックセミナーに登壇しました。
スイス領事館総領事、大阪市経済産業局部長の挨拶の後を受けて、バイト先である「国際金融ワンストップサポートセンター大阪」について、プレゼンテーションを行いました。
プレゼンテーションでは、自己紹介のあとに、国際金融都市大阪のイメージと、これまでの
歩み、今後の計画、当センターの業務、大阪府市からの補助金、進出企業への税制優遇、
過去2年間のサポート事例などをお話ししました。
大阪府市は2020年に「国際金融都市大阪」のコンソーシアムを立ち上げ、2022年には「スーパーシティ型国家戦略特区」の指定を受けています。
そして2023年は、海外金融機関の大阪誘致を本格化させるべく、2種類の補助金と地方法人税の減税制度を開始しました。
そして2025年に予定される関西万博、2027年のウメキタ第二期プロジェクト完成、
2031のIRへむけて、国際金融都市化を加速したい考えです。
私の担当は、海外の金融関連機関で大阪での開業に関心がある企業の窓口です。
特に、補助金申請前の事前相談は、全て当センターを経由することになっているので、
色々な国の人と話しますね。
海外の金融関連企業の要望事項で多いのは、(補助金を除けば)ビジネスマッチングと
出資者探しでしょうか。
日本、特に大阪でビジネスを行うには、日本語と英語ができる人または会社を見つけることが大変重要です。
ところが、これがなかなか難しい。
英語でビジネス経験がある人というのは、本当に少ないようですね。
しかも、最近はビジネスが専門化していますから、同じ金融業界でも、ブロックチェーンやなどWEB3寄り業務と、融資や貿易金融など伝統的な金融業務、そして急速にIT化が進んでいる金融事務などでは
同じ金融でも対応すべき知識やノウハウが異なります。
また、最近は金融業務も幅広くなって、融資・預金・為替などから、顧客の資産を運用する業務や
顧客の資金を安く迅速にする資金移動業務(海外送金など)では、顧客基盤と設備投資が必要なため
日本にある大手の金融機関との提携を希望する会社も相談に来ます。
金融機関のサイバーセキュリティの話になると、ほとんどITの世界なので、昔学習した
情報学の知識を思い出して、相手に聞きながら理解に努めています 笑
プレゼン時間は5~6分だったので、スライドを見せながら、紹介しただけですが、
セミナー後半のネットワーキングでは、名刺交換と共に、参加者との交流が生まれて
後日、センターに相談に来た人もいました。
当日のパネルディスカッションのテーマは「De-Fi」と「Game-Fi」でした。
De-Fiは分散型金融のことで、スイスの大学の研究者が理論的な話も含めて説明してくれました。
Game-Fiは、ゲームの中のファイナンスで、中国系の女性が、スライドをベースに説明してくれて、そのあとのパネルシスカッションとネットワーキングで盛り上がって終了しました。
年齢を重ねると、新しいことに億劫になりがちですが、思い切ってやってみると、
思わぬ刺激があり、知り合いも増えて、なかなかに楽しいものですね 笑