「つみたてインディくん」というのは、FIWA(みんなのお金のアドバイザー協会)が
開発したシミュレーションソフトです。
FIWAのホームページには、下記の説明が掲載されています。
本シミュレーションソフトは、クラウドファンディングでご支援いただいた資金で開発し、実際の過去データに基づいて資産時価総額の上下動を伴う推移、投資リターン、リスクなどが分かりやすく試算できるほか、複数の株価指数の過去データに基づく定額積立投資シミュレーヨン、積立投資による将来シミュレーション、定額取り崩しによる将来シミュレーションなどをご利用いただけます。
説明にあるように、このソフトでは、4種類のシミュレーションが可能です。
株価指数連動定額積立投資シミュレーション(過去データに基づく分析)
複数の株価指数の過去データに基づく定額積立投資のケース(過去データに基づく分析)
積立投資による将来の資産シミュレーション
定額取り崩しによる将来の資産シミュレーション
先日、70代のご夫婦が、1年前に作成をお手伝いした、ライフプランの見直しの相談に来られました。
相談のポイントは、90歳くらいまでは元気でいると思う(元気でいたい)ので、
現在の金融資産を運用しながら、取り崩して生活するためのアドバイスが欲しいとのことでした。
この1年間、プランを実践してみて、インフレのせいなのか、思ったよりも出費が嵩むことに不安を覚えられたようです。
ちょうど、2024年度から始まる新NISAに合わせて、資産運用しながらの資産活用を実行して、老後の生活を楽しく充実させたいともご希望でした。
相談者様に、私がお勧めしたのは、「投資方針書」の作成です。
事前に、FIWAの岡本理事長の投資方針書作成についての記事などをお送りして、投資方針について考えてもらったのですが、文書だけで理解するのは難しいようでした。
面談でお話を伺うと、第一の悩みは、金融資産のうちの現金割合についてでした。
全額を投資に回すのは、リスクが大きすぎる、しかし一定額を資産運用しないと、90歳までに資産が枯渇する懸念がある・・ということでした。
そこで、まず「つみたてインディくん」の3番目の機能で、新NISAで毎月10万円を
90歳まで積み立てたら、どのくらいの金額になるのかをイメージしてもらいました。
次に、同じ「インディくん」の4番目の機能で、手元の現金を取りくずして運用する場合に
90歳まで取り崩し続けるために必要な元金が、どれくらいかのイメージを持ってもらいました。
シミュレーションですから、ご希望に沿って、何回か数字を入れ替えて、計算してお見せしたところ、それまで自分の頭の中で考えていたことが、数字を見ることで具体的なイメージが持てたといって、大変喜んでもらえました。
ご自分でもソフトを使ってみたいようでしたが、年間使用料金を聞いて、諦められました。(笑)
これらの数字を基に、そのあと具体的な投資方針書作成のアドバイスを行いました。
相談に来られる前の、漠然とした感覚が、シミュレーションの数字を見ることで、
投資方針書のイメージができるようになったと、喜んでお帰りになりました。
投資方針書を作ってみてから、一度私にメールで送るので、その時もアドバイスが欲しいと言われていたので、メールが来るのが楽しみです。
私は、ほんの少しアドバイスをしただけですが、私との面談を切掛けになって、ご夫婦が
充実した老後生活を送る手助けができれば、嬉しい限りです。