12月11日、夫婦で奈良マラソンに参加しました。
といっても妻は10キロ、私はフルですが。
実は、コロナ禍以前に同じように二人でエントリーしたのですが、私の心臓手術(1回目)
と重なって、妻だけが10キロを走りました。
今回は、10キロが復活するので、再チャレンジとして同じ組合せで申し込んだのです。
私は、心臓手術(2回目)後1年経過したテストラン。
妻は、練習時にひざを痛めてのラン。
どちらも、不安要素を抱えてのスタートでした。笑
当日朝は、曇天から陽光に変わる、暑いレースになりました。
事前の定期健診で、心臓の医者からは
「98%の確率で、再発はありません」といわれエントリーを決めたのですが、
大会直前に定期検診で診察を受けた、腎臓の医者からは
「経過は順調ですが、無理して走らないように」と言われました 苦笑
腎臓という臓器は、一度悪くなると回復しないので、経過順調ということは、以前よりも
目立っては悪くなっていないという意味になります。
要するに、腎臓に過剰な負担はかけるな・・ということですが、
さて、腎臓への過剰な負担なしで、フルマラソンを走るってどうしたらいいの? 笑
お医者さんの言うことに従ってのレースプランは下記です。
レース全般にジョグペース(1キロ当たり6分半)で走る。
これだとフルで4時間半オーバーくらいだが、後半息が上がるようなら歩きを入れる。
あくまで完走目的で、目標は設定しないが、目途は5時間とする。
(妻からは、完走タオルを持ち帰るように命令されているので、完走は狙う 笑)
走り出しは順調で、ついついキロ当たり6分を切りそうになるのですが、
スピードが出過ぎないように自重して走りました。
腎臓の医者からは、十分な水分を取ること、減塩、カリウム禁止を言われていたので、
全エイドで給水(スポドリと水)を取り、エイドの塩とフィニッシュ後のバナナは
スルー。
暑かったので、ずっと首筋と太ももに水をかけて走りました。
事前にラン友さんから、15キロ地点とゴール前で応援してくれると聞いていたので、
そこは元気に走ろうと思っていました。笑
15キロで友達に会って、写真を撮ってもらい、そのまま走っていると
「上山さん~」と呼ぶ声。
フェニックスTシャツ(大阪城公園練習会仲間のシャツ)を着た二人が
応援に来てくれていました。
嬉しくなって、思わず両手を上げてしまいました。笑
中間地点を過ぎて、しばらく行くと、徐々に息が上がってきました。
10月と11月は、あまり距離を踏めていなかったので、少し苦しくなってきました。
手術前ならば、(ここで頑張ろう!)と思うのですが、
手術後は(心臓の医者の言う98%大丈夫の、残り2%ってなんや?)と考えます 笑
というのは、数年前のことですが、私の友人の長距離ランナーが、私と同じ病気で
同じ心臓手術をして、手術後に元気になったので走りに行ったところ、急に体調が悪くなり、
救急車が間に合わずに、残念ながら亡くなった、との知らせを聞いていたので、
苦しくなると不安が高まるのです 笑
というわけで、不安に負けた私は、そこから歩き走りをすることにしました。
事前の想定通りなのですが、ずっと42キロを走り通していた自分としては、
悔しい気持ちが湧いてきましたね。
フィニッシュ後に、妻に悔しかったというと、
「命がけでマラソンを走ることはないよ」と言われました。
まさに仰る通りです 笑
ペースは、前半のハーフが2時間30分くらい。
後半は、歩きを入れて2時間40分くらい。
合計で5時間8分でした。
最終の登坂をゴール前まで走って来た時に、昨年女の子を出産したラン友さんが、
ご主人と赤ちゃんと一緒に応援に来てくれていました。
これも事前に聞いていたのですが、1歳になる娘さんの体調次第と言われていたので、
名前を呼んでもらって、会えた時は嬉しかったですね。
赤ちゃんに挨拶してから、競技場のトラックに設置されたゴールに向かいました。
久しぶりのフルマラソンは気持ちよかった。
全般的に抑えて走ったので、幸運にも最後まで脚が持ちました。
自宅に帰ると、妻も完走していました。
「お互いに、まあまあやったね 笑」で夫婦マラソンは完了。
翌日の体調が心配だったのですが、特に筋肉痛もなく、昼からジムへ行って
軽い筋トレと水泳。300メートルほど泳いだら、少し身体が重く感じたので
ジャグジー、サウナ、水風呂で筋肉をケアして帰宅しました。
走っている間に考えていたのは、(記録を狙わないならば)何でフルマラソンを
走るのか?ということでした。
今のところの結論は、身体に負担をかけ過ぎない範囲で、楽しむために走る・・
というところでしょうか。
これもゆっくり考えていきたいと思っています。
応援頂いた皆さん、ありがとうございました。