7月16日、九州に線状降水帯が発生する予報の中、雨中の法隆寺ランに行ってきました。
同伴者はラン友のミカさんです。(アンミカさんでも、カミさんでもありません 笑)
近鉄五位堂駅に午前9時集合。すでに雨は降りだしていました。
駅から「かつらぎの道」の終点まで行って右へ行けば「馬見丘陵公園」
左へ行けば「牧野古墳」です。
「どっちに行く?」と聞くと、ミカさんは「左へいってバクヤ古墳を見よう」
彼女は、学生時代に考古学を専攻した研究者の卵だったのです。
牧野古墳はバクヤ古墳と読んで、馬見古墳群ではわりに有名な円墳です。
100メートルほど走って、お墓の後を見て、古墳に登ってきました。
虫が飛び回って、少し閉口しましたが 笑
牧野古墳を見た後は、馬見丘陵公園に向けて、緩やかなくだりを1キロほど走りました。
この辺りは、私のランニングコースなので、いつものトレーニングに
付き合ってもらっている感じですね。
馬見丘陵公園内は、古墳と季節ごとの花が咲いている、とても良く整備された公園です。
今は、7月末から開催予定の「ひまわりフェア」のため、ひまわりが咲き始めていました。
ナガレ山古墳登って、頂上からガスっている景色を眺めた後、近くの公園館に入ると、
馬見古墳群の発掘の様子や、開発の歴史が常設展示されていて、ミカさんは熱心に
見入っていました。
公園館から公園を抜けるまでは、2キロほどのランです。
公園の出口が、河合町役場で、そこから5キロ走ると法隆寺に着きます。
ミカさんは、法隆寺に行くのが初めてとのことで、とても楽しみにしていました。
法隆寺に着くと、ミカさんの念力のおかげか、雨も上がりました。
せっかく来たから拝観しようということで、1500円の拝観料を払いました。
結構お高い感じでしたが、これには、金堂・五重塔がある西院伽藍、玉虫厨子や百済観音が展示されている大宝蔵院、夢殿がある東院伽藍の3か所がセットになっています。
境内では写真は撮れますが、お堂の中は撮影禁止ですので、仏像や厨子に興味のある方は
是非一度、法隆寺を訪れてみてください。
諸仏や宝物を見て、ミカさんは「見応えがあった」と満足げでした。
法隆寺からの戻りは、来た道と同じです。
JR法隆寺駅を過ぎ、大和川を越え、西名阪法隆寺インターを過ぎると、
再び馬見丘陵公園です。
ここからランニングのゴールである「虹の湯」に向かいました。
時刻は午前12時50分。法隆寺拝観を除くと、3時間半足らずのランですね。
お風呂を上がって、向かいの「まほろば珈琲」で遅めのランチ。
このカフェのワンプレートランチとコーヒーのセットが、なかなかお洒落で、コーヒーも
美味しく、ミカさんはここでも満足気でした 笑
ランチを終えて、バスで五位堂駅まで戻ると、ここからが本日のメインイベント
大倉酒造の立ち飲み屋で日本酒味わい会です。笑
実は、ここに行きたいがために、雨の中を法隆寺まで走ってきたのです。
ミカさんの執念で、すっかり雨も上がり、午後4時前にお店に着きました。
ミカさんは、まず飲み比べセットAを頼みましたが、なかなか飲み始めません。
じっと3本の一升瓶を見つめています。ラベルを読み、写真に撮り、そして
カウンターにいた社長の奥さんに、お米の種類について質問を始めました。
ミカさんが日本酒に向かう姿勢は、研究者が研究対象に
真摯に向き合う姿勢そのものでした。
ニコリともしません。笑
そのうち社長が戻ってくると、今度は社長に酵母について質問攻めです。
社長がまた変わり者というか、新しもの好きで、新種のお酒の製造実験を
繰り返している人なので、ミカさんの質問に対して、次から次へと回答し、説明し
そしてお酒を勧めます。(このあたりは、営業もうまいもんです 笑)
ミカさんも、飲み比べセットを2回注文して、そのほかに香芝市のふるさと納税商品
である「呑鶴」を飲んでいました。
そのころには、研究者のようだったミカさんが、お酒が入って、すっかり陽気になって
お店のほかのお客さんたちと、親しげに会話していました。
(やっと普通の酔っ払いになったということです 笑)
最後には、貯蔵庫の前に寄って行って、お酒を抱きしめるような感じでしたね。
(今日は、冷蔵庫の前で、泊っていくと言い出すのかな?笑)と思うくらいでした。
午後7時の閉店時間になったので、名残惜しそうにお店を後にしました。
腕には、購入したお酒をしっかりと抱いて、嬉々として大阪に帰って行きました。
法隆寺で満足、ランチで満足、大倉酒造で大満足な一日を過ごしたようです。
ご案内した甲斐がありました。笑