市場が乱高下すると、持っている株式などを、売ろうか、売るまいか?
いつ売ろうか、いくらで売ろうか?と狼狽する人がいます。
そのような方には、投資方針書の作成をお勧めします。
お勧めする理由は、感情が揺れ動くときには、自分が冷静だった時の
判断や考え方に、立ち返るためです。
投資方針書には、特に形式はありませんが、
例えば、自分が投資を始めた目的や背景、
投資のやり方と、完成後のポートフォリオのイメージ、
投資期間と投資金額の目途
投資で達成したい金額
などが書いてあれば、十分だと思います。
なかでも、思い出してほしいのは、投資を始めた目的と背景です。
自分が投資を始めた動機や、いくらくらいの金額を、なぜ目標にしたのかなどです。
もしも、本格的な投資方針書を作成したいという方のために
項目と簡単なコメント例を書いてみました。
老後の生活費を月30万円として、公的年金との差額を埋めるために、資産運用を
行う。プラス施設への入居費用と医療介護費で1000万円
資産運用期間を○○年として、運用利回り年率3%を目指す
(資産運用目的を達成できるかを、シミュレーションしてチェックを行う)
定額積立による国際分散投資を行う
資産運用にかける日常の時間は、できるだけ短縮する
生活資金として、常に生活費の1年分を別途確保しておく。
世界株式に投資する、低コストのインデックス・ファンド90%
個別株式など10%
税制優遇枠を最優先で活用する (イデコ・つみたてNISAなど)
世界株式・インデックス・ファンド
個別株式は、適宜選択
基本的にファンドの売却はしない
個別株式については、適宜判断
毎月の月初めに資産残高を確認し、家計のバランスシートを作成する
原則不要
毎年の正月など、市場が休みの時に、投資方針書を見て、修正が必要かを検討する。もしも修正するならば、理由を書き残しておく
投資の達人たちの言葉や市場の格言で、好きな言葉があれば書いておく
投資方針書を作成することは、自分自身の老後のライフプランを考えることと同じです。
あまり考えたくない人もいるかもしれませんが、いつかは確実に巡ってくることですので、
元気なうちに考えておくことを、お勧めします。