定年退職後の仕事探しには、いくつかのパターンがあります。
一つ目は、現役時代のつながり(仕事や趣味でのつながり)で就職先を紹介してもらう。
二つ目は、どこかに登録して、勤務先を紹介してもらう。
三つ目は、ハローワークに行って、自分で検索して仕事を探す。
四つ目は、起業する。
他にもあるかもしれませんが、大体この四種類に大別されると思います。
また、定年後に職を求める人にも、いくつかのパターンがあります。
金銭的に余裕があるが、身体は元気なので、自分に合った仕事を続けたい人。
金銭的に余裕がないので、自分の技術や経験を生かして、仕事を探す人。
私の場合は、新卒後に入社した勤務先を退職するときに、会社から二つ目の勤務先を紹介してもらいました。
二つ目の勤務先を退職するときは、新卒で入社した会社の知人に誘ってもらい転職しました。
三つ目の勤務先を退職するときは、個人事業主として起業しました。
ところが、たまたま出席した大学の同窓会で、当時のクラスメートから、海外勤務経験者に
仕事を紹介するところがあると教えてもらい、個人事業がヒマだったので
面白半分に登録してみました。
数か月後に、DNAの解析システムを開発する、スタートアップ・ベンチャーの
管理部の仕事を紹介されたので、週三日勤務(20時間)という条件で勤務しました。
スタートアップ・ベンチャーがどういうものなのか、さっぱり知らなかったので、
それまでの人生に無い経験がたくさんできて、とても面白い三年半でした。
ベンチャーが資金難で解散してから、半年ほどブランクがあったのですが、
ベンチャーを紹介してくれた登録先から、今度は公的機関のバイトの話が紹介されました。
行政関係で海外相手の仕事でしたので、これも初体験です。
履歴書を出して、何回か面接を受けて、運よく合格して現在勤務中です。
(これも原則週三日勤務です)
仕事の内容は、海外の金融関係企業の誘致です。
金融関係といっても、最近はフィンテック企業が、たくさんできていますので
旧来の金融知識に加えて、新しい金融技術の知識を学ぶ必要があります。
よく出てくる言葉が、ブロックチェーン・AI・STO・DAOなどです。
勉強し始めて覚えたての言葉が、NFT・De-Fiなどです。
中でもDe-Fiというのは、とても面白い考え方ですね。
正確にはDe-Centralized Finance(分散型金融)というのですが、
この言葉はCentralized Finance(中央集権型金融)に対する言葉です。
中央主権型金融というのは、簡単に言えば、銀行を中心とした金融です。
銀行が金融の管理者として、お金の中心に位置して、お金の流れをコントロールしています。
分散型金融というのは、全く銀行を経由せずに、お金が流れていく金融です。
例えば、ビットコインやイーサリアムなどの仮想通貨を使って、スマホのアプリから
国内や海外にいる個人や会社に、直接お金を送るなどが分散型の金融になります。
日本でも、資金移動に関する法律が制定・改正されて、銀行以外の会社でも
送金の取り扱いが可能になっています。
ただ、実際に会社を設立して事業を行うとなると、様々な手続きやハードルがあります。
現在のバイトは、例えばこのような事業を、日本で開業したい希望を持つ海外の企業に対して、英語でサポートすることなのですが、そのためには新しい金融技術の知識や、金融行政・金融業界の動きを知る必要があります。
最近は、改めて日本経済新聞の重要性を感じますね(笑)
特に、電子版では、記事や書籍を読むだけではわからないことを、ビデオでいろいろ解説してくれるので、高齢者にはとても有難いと感じています。
このように考えると、ある意味、老後の職探しは、今までの人生経験の集大成でもあります。
運と偶然に左右されることが多いのですが、じっくりと考えて、面白い職業を選ぶと
老後の人生が楽しくなります。
私の場合は、自分の持つ英語という技術を使って、金融の新しい知識を学び、
海外の人とコミュニケーションをとりながら、いくばくかの社会貢献ができるのではないかと
思っています。
それに、ボケ防止にも最適ですね(笑)