老後の3大課題である「お金」「健康」「孤独」を並べてみると、多くの人は会社員キャリアの終盤である50代に「老後のお金」について悩み、心配します。
お金がないと言って慌てて節約に走る人もいれば、退職金で思い切った投資を行うのも
このころです。
60代になると、自分の収入と支出が見えてきて、何とか管理できている人は、
次に70代以降の「老後の健康」を気にしだします。
スポーツジムへ通ってせっせと体を鍛えだすなど (笑)
私は70代にはまだなっていないのですが、おそらく同年代の知人の訃報が徐々に増えてくるでしょう。
普段は会っていなくても、年末に喪中葉書を受け取るとか、何かの拍子に亡くなったなどの
風聞を聞くと、「あの人もなくなったか!」という感慨に囚われると思います。
なんとなく寂しさが募ることでしょう。
しかし、思い返してみれば、学生時代に読んだ本のテーマには「愛」「自由」「夢」などと一緒に
「孤独」がワンセットになってついてきていました (笑)
仲の良い友人たちと話すときのテーマには、定番として「孤独」も入っていたような気がします。
それが社会人になって、やたら忙しくなってから、「仕事」「お金」「昇格」「結婚」「子供」などが集団で押し寄せてくる中、「孤独」など感じる暇もなく、いつの間にか猛スピードの特急列車に乗っていました。
50代から特急列車が減速して、急行から鈍行列車になってきましたが、その頃はお金や
病気の心配が大きくて、孤独まで心配する時間がありません。
60代後半から70代になって、社会から離れるころに、再び「孤独」が舞い戻ってくるのです。
孤独への対象法で最も手っ取り早いのは、忙しくすることです。(笑)
毎日たくさんやることがあれば、孤独など感じている暇はありません。
「老後に毎日やることなどありませんよ」
という声が聞こえそうですね。
そういう方は、毎日やることを探してください。(笑)
別に難しく考えなくても、自宅前の道路を箒で掃いて綺麗にするなどをルーティーンに
することも一案です。
何かを習慣化して、やる気が起きなくても自然に始めるようにしておくことは重要です。
例えば、朝の歯磨きにモチベーションは必要ありませんからね 笑
つまりわざわざやる気を起こさなくてもやれることを作っておくのです。
何故なら、年齢を重ねると脳にある前頭葉という部位が退化して、前向きな気持ちが失われていくからです。(和田秀樹著「70歳が老化の分かれ道」より)
もしも70代以降も仕事を続けられるならばラッキーです。
正社員でなくても、契約社員でもアルバイトでも良いです。
ボランティアで感謝される機会があるならば、なおさら良いです。
身体が動くうちは、毎日のルーティーンを決めておいて、何も考えずに、それに従って
動くことが「孤独対策」になります。
動けなくなったときはどうするか?
私はパソコンやスマホなどのデジタル機器が孤独からの解放を多少は助けてくれるのはないかと思います。
知人や友人相手にSNSで意思疎通を図ることも可能です。
音楽が好きなら、サブスクで昭和歌謡を思い切り聞くのもよいでしょう。(笑)
西部劇ファンなら映画も楽しめます。
YouTube観るのもよいでしょうし、TikTokも楽しめます。
それから、もしもお金に余裕があれば、寄付をするというのも、感謝がもらえて嬉しいものです。
人間は利他行為を行うと、健康に良いという研究報告もあるそうです。
人生はそれこそ「人それぞれ」ですから、ご自身に合った「孤独」との付き合い方を
ぜひ今のうちに考えておいてください。