先週の日曜日は投資の勉強で一日が過ぎてしましました。
午前中はレオスキャピタルグループの藤野社長が出演しているYouTubeを見て、起業や投資の視点につき考えることが多かったのと、午後からはFIWAのセミナーで「鎌倉投信」の鎌田社長のお話を聞いて投資の哲学について考えました。
<投資の視点>
藤野社長は気づきについて、いろいろな話をされました。
YouTubeで誰でも見られるので、投資や起業に興味のある人は観ると面白いと思います。
さわりだけご紹介すると
小学校で先生が児童にこう教えた
「鳴かぬなら殺してしまえ ホトトギス→信長
鳴かぬなら鳴かせて見せよう ホトトギス→秀吉
鳴かぬなら鳴くまで待とう ホトトギス→家康
人間は誰でもこの3つに分類される」
ある児童が手をあげて答えた
「違うよ、先生。もっといっぱいあるよ。
鳴かぬなら、僕が歌うよ ホトトギス
鳴かぬなら、踊ってごらん ホトトギス」
たしかにホトトギスも鳴きたくないときはあるでしょうから、
代わりにいつも聞いている人が歌うとか
いつもと違うことをやってみたら?
ということですね。(笑)
藤野さんはこの話を投資家としての多面的な見方という意味で話されたのですが、
「普通の事象を違うところから眺めて行動する」
という起業の視点という意味でも面白いと思います。
でも人間は大人になるにつれて、多様性や多面性を忘れて
ものの見方が硬直的になるのでしょうね。
たとえ革新的な技術がなくても、例えば伝統的なものに対して見方を変えるだけでも新しいビジネスが生まれる可能性があるということなのでしょう。
<投資の哲学>
午後からのFIWA(みんなのお金のアドバイザー協会)のセミナーでは、鎌倉投信の鎌田社長が、鎌倉投信の紹介のあと「投資哲学」について語られました。
これも一部だけご紹介すると、鎌田さんが言われる「投資で成功するための3条件」とは
このうち、②の自分なりの投資観を持つというのは、一見して誰もが言いそうなことですが鎌田さんはこれを人生観(人間は何のために生きるか?)まで深めてしまいます。
「人間の生きる目的は?」といった問いに対して
アリストテレスは「幸福になることが人生の目的だ」というけれど
鎌田さんは「人間は他人を幸せにする時が最も幸せなのだ」と答えます。
もちろん異論がある方はたくさんおられると思います。
それは個人個人の価値観です。
ただ投資をするときに、個人個人がどのような価値観をもって投資をするかは大切です。
<鎌倉投信とは?>
鎌田さんは聴衆からの
「鎌倉投信が立派な哲学をもって運用しているのに、なぜもっと規模が拡大しないのか?」
という厳しい問いに対して、苦笑いを交えながら
「パフォーマンスだけを求める方には鎌倉投信は向きませんね」と答えました。
(えっ、資産運用はパフォーマンスつまりどれくらい儲かるかが
資産運用のすべてじゃないの?)
と心の中で叫ぶ方は、おそらく鎌倉投信には向いていないのです。
鎌倉投信は「これからの日本にほんとうに必要とされるいい会社に投資する」
ことが投資の目的です。
「本当に必要とされる会社」ではないと鎌倉投信が判断したら、どれだけ売り上げや利益を上げる優良企業でも投資しないのです。
「お客様を不安にさせないよう、低リスクで運用しつつ信託報酬後に4~5%の利益は計上します」
つまり市場リスクは半分でリターンは同じくらいには運用しますよ・・という感じです。
(実際にはかなり高い水準のパフォーマンスをあげておられます)
正直なところ、ブレずに10年以上もよくやっているなあ・・とは思いますね。
でも「日本にとって本当に必要な会社」に投資しているのであれば、少しは応援するか!
という気にもなります。
鎌田さんのお話を聞いて、面白そうだったので口座開設の手続きをしました。
実は鎌倉投信が投資している68社の中に、かねてから面白い会社だなあ・・と思っていて
機会があれば投資したいと思っていた会社が10社くらいあったのです。
鎌倉投信が代わってやってくれるなら楽ですからね(笑)
鎌倉投信は真剣に自社の哲学に従って資産運用をしているのですが、そういうわけで私は正直言って半信半疑です。
結論として、鎌倉投信に投資することで、これからの日本の未来に少しでもお役に立てればいいなあ・・
呑気にこう思って少額ながら積立投資します。
信託報酬などの投資コストは、自分自身で投資する会社を探さないで他人任せにするコストだと思うことにしました。
(投資家の方からは投資の一番面白い部分を放棄していると言われそうですが 苦笑)
このブログは10年たって、自分が投資した鎌倉投信の成績を振り返ったときに、あの時はこんな事を考えたなあ・・と思い出すために記録として書いておきます。