11月8日、大阪府山岳連盟主催の「チャレンジ登山」に参加しました。
コースは二上山~葛城山~金剛山~紀見峠までの36キロ。(実測は32キロ程度)
コロナ禍が続く中、登山とトレイルランニングの混合大会を開催して頂いた主催者に感謝です。
今回はおそらく諸般の事情でチェックポイントを最小限に絞り込んでいましたが、危険個所(雨上がりで滑って転倒しやすいところなど)には数名の監視の方がきちんと配置されていました。
さて今回の僕の目標は下記です。
ゴールすること!
平均心拍数130以下、最大心拍数150以下
目標タイム 8時間程度
約1年前に心臓の治療をしているので、無理をしないで楽しく歩いてゴールするのがテーマです。
もう一つはエイドで必要以上に休憩しないこと。
8時間程度でゴールするには、とにかく休まないで動き続けることにチャレンジしました。
ダイトレのコースはこんな感じです。
最初の山が葛城山で次が金剛山です。
あとは基本的に下り基調ですね。
累積標高は2276メートルですから、アルプスの低い山くらいでしょうか?
出発は午前6時10分。
明け方までの雨で、くらい中に霧がかかって視界がよくありません。
妻に頼んで車で出発点まで送ってもらいました。
トレイル仲間も何人か出場するはずでしたが、早すぎて見つからず。
でもたくさんの人たちがトレイルの出発(午前6時半予定)を待って並んでいました。
「無事カエル」人形の写真をFBに投稿して歩き出しました。
僕は登山コースに参加したので、何人かの登山者と一緒に三々五々歩き始めました。
小学生の子供さんを連れた方もおられて、「おはよう」と挨拶しながらの、のんびりウオークです。
歩き始めてすぐに暑くなって、来ていた上着を脱ぎました。
半袖に半パン+手袋にポールという、夏山の格好です。(笑)
二上山を越えて平石峠からは、ダイヤモンドトレイル(ダイトレ)名物の「地獄へと続く天国の階段?笑」が始まりました。
今年の初めにベテランランナーのときちゃんからポールの使い方の講習を受けていたので思い出しながらポールを使いました。
ポールは昨年夏のアイガーウルトラトレイル大会以来ですね。
途中で下り坂などは走ろうと思うのですが、登山でゆっくり行こうと思っていたので、水や食料に着替えなど装備をきちんとしたら20Lのリュックがパンパンで重くて走れなくなりました。
Garminを見ると、シングルトラックでキロ当たり10分から12分、下りで8分半と、とてもトレイルランニングとは言えないスピードです。
「小走り」か「早歩き」ですね。(苦笑)
それでも近くに登山者はほとんどいなくなり、後から来るランナーにどんどん追い越されました。
僕はポールを持っているので、抜かれるときは歩みを止めて、ポールを引いて先に行ってもらいましたが、中には(たぶん記録にこだわっているのでしょうね)こちらがポールを引く前に脇を走り抜けている人たちが何人かいました。
片方が崖だったら、ポールが足に引っかかるとどちらかが転落するかもしれないので、こちらは細心の注意を払いながら、両肩をすくめてやり過ごしました。
殆どのランナーはマナーが良くて、「右側を抜けます」などと言ってくれましたが、残念な人もいましたね。
出発から約3時間で葛城山に到着。
登山コースの「初級ゴール」です。
垂れ幕の写真を撮ってFBとLINEに投稿しました。
実は、2年前に一緒に「畝傍山トレイルラン大会」に参加した4人のうち、A子さんが友達と別グループで登山に参加、Ryokoさんとガッキーが応援に来てくれていたので、所在地を知らせるために投稿しました。
大阪城練習会の仲間も同じコースを走っているはずなので、目に留まればとも思いましたね。
電波状況が良くないときがあるので、上手く投稿されているとよいのですが・・
明け方近くまで降っていた雨で、山道はドロドロでチェックポイントには薄く霧がかかっていました。
「思ったよりも暑い!」というのが、初級ゴールまでの実感でしたね。
葛城山から水越峠への下りは、不揃いでおりにくい階段やガレ場の連続でした。
雨上がりで滑りやすいので、慎重にゆっくりおりましたが、なんとか30分弱で到着。
ここから金剛山への登りです。
今年の4月から本格的にランの練習を復活したのですが、ロードでも20キロ以上走ったことが無くて、山にもほとんど行けていなかったツケがこの登りで出ました。
金剛山への登りがとにかくしんどい。
ポールを持っていて本当に助かりました。
1時間以上かけて、ようやくチェックポイント「中級ゴール」に着きました。
ここでも軽く補給食をとって、同じように垂れ幕の写真を撮って投稿したら
すぐに出発しました。
金剛山まで来たので、これから15キロくらいは秋の景色とトレイルを楽しみながら、ゆっくりと行くことにしました。
登りは少しで基本的に下り基調なので、滑らないように注意して紅葉を楽しみながら進みました。
相変らず何人ものランナーに抜かれましたが、避けようとして滑ってしまい3回くらいコケました。(笑)
幸いパンパンのリュックのおかげで捻挫や膝の痛みもなく、リュックと靴がドロドロになったくらいで済みました。(笑)
山道を一人で進んでいると、静かで気持ちがいいですね。
「山の声」を聴きながら歩くと言いますが、大会で騒がしいからか、僕には「山の声」は聞えませんでした。
でも時折ザッザッという足音が静けさを破って後ろから近づいてくるのは、「頑張っているなー」と感じられて気持ちが良いものでした。
稀に脚の筋肉が攣って、なんとか歩いてゴールしようとするランナーがいて悔しそうでした。
紀見峠近くの長くて滑りやすい階段を慎重におりていると、後ろからさーっと抜いていくランナーがいました。
(あの肩幅と走り方はダイゴさんかな?)
声をかけると、やはり練習会仲間のダイゴさんでした。
足を止めさせる結果になりましたが、そこから二人で歩き走りしながらゴールしました。
「上級ゴール」です。(笑)
時間は8時間弱。
とりあえずの目標達成!
平均心拍数は127、最大心拍数は151だったので、まあ予定通りです。
心拍ゾーンもほとんどが3で、無理しない行動だったようです。
ゴール近くで着替えると、Ryokoさんが待っていてくれました。
話をしながらゴールにいるダイゴさんに会いに戻りました。
ダイゴさんは、一緒に走ったイクコさんを待っていました。
みんな同じ練習会仲間なので顔見知りです。
長くコロナで会っていなかったので話が弾みました。
別れようとすると、イクコさんがゴールに飛び込んできました。
7時間半を切る快走です。
「ナイスラン!!」
途中からイクコさんをサポートしたタカヒロさんも加わって、また話が弾みます。(笑)
まあでもキリがないので、僕とRyokoさんは、もう一人の畝傍山仲間のガッキーが待つ車に戻ることにしました。
ガッキーたちは葛城山でA子さんを応援したあとにゴールまで来てくれました。
A子さんたちは元気で、はじめは予定していなかった金剛山まで行ったそうです。
そのあと、ガッキー運転の車で僕の自宅近くのレストランまで送ってもらって、一緒に軽い食事をして、旧交を温めました。
話が弾んで、思いのほか長く楽しい時間でした。
ラン仲間は本当に有難いですね。
コロナで会えなかったたくさんの仲間に再会できたのは、山岳連盟がチャレンジ登山大会を開催してくれたおかげです。
今回改めて「大会」という出会いの場の大切さを実感しました。