夜のランニングとナイトランの違いは・・見た目は同じことですが(笑)、今日書きたいのは、夜に走ろうと思ったナイトランではなくて、走ったのが夜だった時に出くわしたアクシデントについてです。
(動態視力が低下して交通事故が怖いので、できるだけナイトランは避けています)
夜の8時半過ぎと言えば、9月初旬でも街灯がないとすっかり暗くなっています。
公園の周回コースは、街灯があってよく見えるのですが、一か所だけ薄暗くて狭いでこぼこ道があります。
先日そこを走っていて、先頭の二人に追いつこうとしたときに、二人の間から懐中電灯のハイビームが襲ってきました。
「人がいるな!」と思ってスピードを落としたのですが、眩しくて距離感がつかめないまま少し走ったら、まさか相手がそのまま進んでくると思わず、懐中電灯を持った男性と正面衝突してしまいました。
僕は柵の近くまで飛ばされて、お尻を地面に嫌というほどぶつけたのですが、相手はそのまま直進してきます。
痛かったので、「痛い!!」と大声で叫んだら、
「気をつけろ!」とそのまま去ってしまいました。
一緒に走っていたラン友さんや通りがかった人たちが何人も「大丈夫ですか?」と聞いてくれましたが、しばらくは痛くて立てません。
ライトが眩しかったというと、前を走っていたラン友さんが「自分も眩しかった」と言ってましたね。
そのあと、立ち上がって歩き出しました。
ラン友さんたちに先に行ってもらって、一人になって直前のアクシデントに想いを巡らせていました。
25年くらい前、アメリカに赴任していた時に、日系企業の駐在員チームに入れてもらってサッカーをやっていました。相手はアメリカ在住のサッカー好きの集まりで、ピザ屋さん従業員チームやどこかの国からの移民チーム(南米の元プロ選手もいました)などでした。
身長190センチ体重90キロくらいの巨漢たちとボールを争ってぶつかってしまい、3年くらいの間になんと2回も骨折しましたが、彼らはフェアで気持ちがよかったですね。
身体はブヨブヨに見えますが、ぶつかると鉄板に当たったように跳ね返されました。こちらが軽量小柄なので、倒れたらいつも黙って助け起こしてくれました。時にはゲームの後で握手して、「またやろうぜ!」と言って別れました。
帰国してサッカー協会奈良支部下部リーグのチームに入れてもらったのですが、あるとき非公式な練習試合をやりました。
僕が勢い余って相手にぶつかってしまい、すぐに謝りましたが、あとでその選手に狙われました。味方からパスを受けた瞬間の無防備なときにぶつかってこられて飛ばされてしまいました。
ぶつかってきた選手は倒れている僕を「ざまを見ろ」という顔で見て走り去っていきました。
チームメートは「大丈夫か?」と声をかけてくれましたが、ゲームが終わり帰り際にチームの幹部がキャプテンに「だからあのチームとの練習試合は止めようといったじゃないか」と言っているのをたまたま聞いた記憶があります。ほかにも何かあったのかもしれません。
狙われた選手にチャージされたときは身体が完全に宙に浮いてしまい、グランドに叩きつけられて、お尻の穴まで痛みが走りましたが、今回のランで正面衝突した痛みは20年以上前の激痛を思い出させてくれました。
今回の痛みはその時に似た感じです。
不思議なことに、走っている道の正面から迫ってくる人影が全く感じられなくてライトの光だけが目に入りました。
ぶつかって飛ばされた後も、地面から見上げると、うっすらとリュックのようなものを背負ったデカい男の姿が平然と去っていく姿を見ただけで、顔などは全く分かりませんでした。
こちらもライトや反射板を身に着けていなかったので、今後は注意しなければいけないと反省しています。
先方にしてみれば、自分の歩く道を走って突っかかってくる奴は、邪魔だから正面衝突して跳ね飛ばしてやったということかもしれませんが、走ってくる体重60キロ超の人間を跳ね飛ばした後に平然と歩いていくのは相当なパワーです。
念のため、翌日整形外科に行って、レントゲンを撮ってもらいましたが、直前にスピードを落としたおかげで腰骨や股関節に異常は無いようでした。打撲の痛みがかなりあったので、湿布薬を処置してもらって帰りました。
今朝試しにゆるいジョグをしてみたら、何とか10キロ走ることができました。
ランニングは比較的安全なスポーツですが、時と場合によっては今回のようなアクシデントに出くわすことがあります。
今回のアクシデントは、「ボーッと走ってんじゃねえよ!!」とチコちゃんに叱られた感じでしょうかね(笑)