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第二次世界大戦直前の共和党と民主党の政策対立図は下記の通りです。
共和党は意外にも参戦反対で、むしろ民主党が参戦やむなしでしたね。
戦争が始まるときの大統領は民主党のフランクリン・ルーズベルトでした。
ニューディール政策をやった人でしたね。南部の恩人ですが、第二次世界大戦に参戦を決めた人でもあります。
(ニューディール政策での経済回復が不十分だったので、参戦による経済浮揚を狙ったという説を唱える人もいるようですが、実際のところは僕にはわかりません。 苦笑)
共和党の大統領だったら、日本の第二次世界大戦でのアメリカとの戦いも、もしかしたら変わっていたかもしれませんね。
共和党と民主党の対立軸の変遷
第二次世界大戦直前
共和党 民主党
欧州情勢には不介入 対戦への介入を覚悟
大恐慌に対して政府介は入せず 大恐慌に対してケインズ政策を発動
北部の企業経営者の利害を代表 都市労働者の利害を取り込みつつ
南部も支持母体として維持
冷戦後期になると、共和党の小さな政府、民主党の大きな政府が明確になってきました。
共産圏との対決姿勢は両党ともに同じなのですが、今度は民主党に反戦思想を持つものが出てきました。
黒人への公民権付与にも賛否が分かれました。
民主党のオバマ大統領が実現した公的医療保険導入に共和党のトランプ大統領が厳しく反対するのは、お互いが所属する党の方針にも沿っていることが分かりますね。
ちなみに、トランプ大統領が民主党のヒラリー・クリントン候補を破った時は、南部と中部がトランプを支持し、北部と西部がヒラリーを支持したように見えます。
僅差の州もあったと思うので、新型コロナ禍の中で、今年の秋の大統領選挙がどのような様相を呈するのかは予断を許しませんね。
冷戦後期
共和党 民主党
共産主義者封じ込め 自由と人権を大義とした戦争志向
一方でドラスティックな外交 共産圏と対決姿勢、外交は原則論
反共イデオロギーで統制 支持層内部には反戦思想も拡大
小さな政府論 大きな政府論
公的医療保険には絶対反対 公的医療保険導入を模索
黒人への公民権付与には反対 黒人への公民権付与に賛成
北部の企業経営者に加えて 北部労働者層に加えて
南部保守層を取り込み 南部黒人層を取り込み
(出典:冷泉彰彦著「民主党のアメリカ 共和党のアメリカ」)
https://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_int_america-topelection2016regionvictoryordefeat)
2020/03/09