8月3-4日に、旧友たちと山梨県北杜市の白州を訪問しました。
同じく旧友の一人が保有するセカンドハウスに遊びに行ったのです。
僕は奈良から近鉄特急で名古屋まで行って、そこから塩尻経由小淵沢で東京組と合流しました。
自宅からですと約5時間半の旅ですね。
関西は、夏の猛暑で30度台後半の暑さでしたが、小淵沢では少しましに感じました。
(夕方のひと雨の後、夜は涼しく感じました。翌朝も快適でしたね)
標高は海抜700メートルとのことです。
友人に車で迎えに来てもらって、一息ついてから近くの「尾白の湯」でひと風呂浴びました。
温めの露天風呂にゆっくり浸かって、四方山話をしてから戻りました。
戻ると、午後5時頃だったので、早速夕食の準備です。
といっても友人は早手回しに、前日までに支度をしてくれていたので、僕たちの仕事はバーベキューコンロに火をおこすだけです。
ところがこの火がなかなか付かない。
直前に雨が降ったこともあってか、着火剤や炭が少し湿気ていたようで、火をつけても煙ばかり出て、なかなか炭に火がいきわたりません。
3~4人がかりでいろいろと工夫を凝らして漸く炭に火がついてバーベキューができるところまでに至りました。
(火が付かなくて食べられないと困る・・・)という思いからか、みんなコンロの周りで、一生懸命にああだこうだと言いながら、まあ楽しんでましたね(笑)
非日常体験の始まりでした。
お酒はいっぱい持ち込んだので、食事をしながら楽しい宴会です。
過去の接点の違いはあっても、みんな40年来の繋がりなので、それぞれの話にお互いがとこかに引っかかっていて話は尽きません。(お酒が尽きた?笑)
でも流石に60歳代半ばになると体力が続かずに、11時頃には「もう、寝よか」となって
おしまいになりましたね。
翌朝はコーヒーとパンの朝食の後、近くの駒ヶ獄神社まで坂道を登って散歩しました。
神社への道をずっと行くと、甲斐駒ヶ岳への登山道です。
ここは南アルプスの麓に当たります。
散歩を終わって戻ると、遠くに八ヶ岳が姿を現していました。
綺麗でしたね。
再びゆっくりしながら、家の持ち主の友人に「セカンドハウス生活」について聞いてみました。
関西では、「セカンドハウス」はお金持ちのものというイメージですが、関東ではサラリーマンでも長野県や山梨県などの山に近いところにセカンドハウスを保有する人が結構います。リタイヤ後の人生を豊かにしてくれそうですね。
でも、これにはやはり十分な準備期間が必要なようです。
友人もここを建てたのは28年前だと言っていました。
30歳代後半ですね。
そのころの自分を振り返れば、仕事はもちろん家庭でも5日間一杯に活動して、さらに週末をセカンドハウスで過ごそうというのは、よほど強い意志がないとやれないし、その後も継続できないと思います。
友人曰く「最低条件は一人で何でもできること」だそうですが、確かに生活全般は自分で考えてやらないといけないし、例えば電球一個の取り換えにしても、買ってきて自分でやらないと誰もやってくれませんね。
僕たちが訪問したのは暑い夏ですが、もちろん寒い冬もやってきます。
この辺りは、別荘地として売り出したのではなくて、個人が個別に建てているようなので、
簡単に言えば、すべて自己責任で、管理組合などが面倒を見てくれるわけでもありません。
その不便さ(これも楽しみのうちかもしれませんが)と引き換えに、自分だけの広々とした空間と自由を手に入れる・・・ホントに個人の価値観をどこに置いて人生を送るかですね。
一度選択してしまうと、簡単に路線変更はできないので、自分の好きなことと、嫌いなことをよく見極める必要がありますね。
散歩の後、まったりした時間を過ごしてから、サントリー白州蒸留工場の見学に行きました。
ハイシーズンの週末なので予約で一杯のようです。
サントリーのシングルモルトウイスキーは今や希少価値になっています。
(ちなみに、僕はシングルモルトというのは「1種類の原酒」から作ると思っていたのですが、実は「一つの蒸留所」で作られたものをシングルモルトと呼ぶのだそうです)
実際にプレミア付きで売られているようで、この工場の売店でも入荷したらすぐに完売するようです。
(ここは工場といっても広大な白州の杜に建てられていて、自然が豊かです)
蒸留工場では「試飲ツアー」に参加しました。
ウイスキーの原料である大麦と水(なぜ佐治敬三元社長は白州の地を選んだのか?)の仕込みから蒸留・発酵・貯蔵などの行程に従って、順を追って見学しながら丁寧に説明してくれます。
最後は試飲ですね。
樽からだした原酒2種類とサントリー白州を飲み比べて、最後に美味しいハイボールの作り方まで教えてくれました。
これで1000円は安い!(飲み屋で白州のハイボール飲むだけで1000円くらいする?笑)
試飲の後は敷地内のレストランで昼食をとって、駅まで送ってもらって関西と東京に分かれて帰宅です。
集まった仲間はそろそろ引退の年齢でしたが、まだフルタイムで働いている人もいたので、
この二日間はお互いにゆったりした非日常の体験になったようです。
古い言葉で言えば「命の洗濯」でしょうか?
露天風呂では長湯をして、少しふやけそうになりましたけどね(笑)
押しかけた旧友をにこやかに迎えてくれたOさん、ありがとうございました。
また宜しくお願いします(笑)