• 定年男子のランとマネー

7月3日、大江英樹さんのセミナーに行ってきました。

大江さんの新刊「「定年後」のお金の不安をなくす」という書籍の出版記念セミナーでした。

セミナーの中で、大江さんは「定年後にお金がない人が生き抜くには」と題して

いろいろなお話をされました。

大江さんのセミナーは何回も出席していますが、一貫した主張の一つは

長く働いて老後をなくす

ということです。

これに関して、二つのお話がありました。

(セミナーの内容はもっと多岐に渡りますが、有料セミナーですので、筆者が気になったごく一部だけご紹介します)

一つ目は、慶應義塾大学の権丈教授が東洋経済オンラインに書かれた「WPP」の紹介です。

WPPの説明は、下記に引用した記事で説明されています。

これからは「先発」がワークロンガー(継続就業)、「中継ぎ」がプライベートペンション(企業年金や民間生命保険会社の年金保険)、「抑え」がパブリックペンション(公的年金)の「WPPの時代」になる。真ん中のP、プライベートペンションは資産運用で賄う。できるだけ長く社会参加し続け、かつ繰下げ受給で公的年金をもらい始めるとすると、プライベートペンションは退職から公的年金を受給するまでの「中継ぎ」になる。いま繰下げ受給の上限(70歳)を引き上げようとする動きもあるわけで、民間の金融機関には「抑えの切り札」となる公的年金の受給までのセットアップとしての資産運用の新商品を開発してもらいたい。これまで民間は65歳で受給し始めた年金に上乗せをする「先発完投型」を考えてきたわけだから、「先発・セットアップ・抑えの守護神」のWPPはコペルニクス的転回かな。

https://toyokeizai.net/articles/-/289562 2019/7/4視聴

これまで考えられていた、「定年後は公的年金に依存」ということから

「定年を無くすほど長く働き、その間に資産運用等で資産を蓄積する。

最後は繰り下げた年金と資産の取り崩しで終末期までの資金を手当てする」

に変化していくということでしょうね。

大江さんの主張にもぴったりと一致しています。

もう一つは、単に「長く働く」といっても、定年後は、現役時代に感じた「仕事は苦役」から離れて、自分の働き方を変えようということです。

大江さんは退職時に貯金が150万円しかなかったそうです。

それでも年金などを計算すれば、生活は大丈夫との結論になったのですが、

単に生活するだけではなくて、自分自身の生活を豊かにしたいから働いているそうです。

ただ、誰もが大江さんのように働くのは難しいとおもいがちですが、

例えば、大江さんが主宰する「定年男子の会」では、定年後に備えて午前3時に起きて蕎麦屋の修行にいそしむ人や、出家して檀家の相談に応じて人助けをしたい人などがいるそうです。

つまり、他の人を過剰に意識することなく、自分のやりたいことや出来ることを追及して楽しく働くことで、自分の人生(できれば他の人の人生も)を豊かにできれば最高ですね。

僕の感覚では、既に「定年後も働いていくばくかの収入を得る」ことは、ほとんど常識化しています。

現実には、定年後は身体も気持ちも衰えてきているので、現役時代のように。収益率や金銭的成功を第一に考えると、先ほど述べたように「仕事が苦役」になってしまいますが、

意識の切り替え方によっては「つまらない仕事」が「楽しい仕事」に変貌することもありえます。

仮に、現役時代の経験に基づいて仕事をやる場合でも、現役時代はスピードと正確さが重視されました。もちろん定年後にも正確さは必要ですが、スピードは若い時ほど言われないのではないでしょうか?

そこで「ゆとりをもって仕事ができる」のですが、ここに「丁寧さ」とともに「なんでこの仕事はこうなっているのだろうか?」という疑問を持って考えたり探求したりしてはどうでしょうか?

慣れた仕事でも、改めて基本から考えてみると思わぬ発見があるかもしれません。

もしかしたら、日々の仕事の新しい側面が見えてきて、仕事の中に楽しみが見つかればしめたものです。

そこから新しい豊かな人生が始まる可能性がありますね。 �


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