• 定年男子のランとマネー

2月16日、「世界一美しい散歩道」ミルフォード・トラックを歩いてきました。

僕ははじめミルフォード・サウンドとミルフォード・トラックの違いが分からなかったのですが、どうやらこういうことのようです。

ミルフォード・サウンド=フィヨルドランド国立公園の美しい入り江。

実際には氷河で削られていて切り立った崖に囲まれた入り江なので、サウンドではなくフィヨルドなのですが、命名者のキャプテン・クックが海水で削られて作られた入り江と誤認したようです。(ガイドの話)

V字谷とU字谷の違いですね。

ミルフォード・トラック=テ・アナウ湖の北岸からミルフォード・サウンドに至る50キロ超の縦走路。3泊4日で縦走し、到着後もう一日ミルフォード・サウンドで宿泊。(帰りのバスの時間の関係かもしれません)

縦走するためには予約が必要ですが、一日にツアー50名、個人40名までしか入れません。ツアーは前後にガイドがついて、ツアー用の宿泊施設に泊まります。個人は個人用の宿泊施設が別にあります。

ガイドさんによれば、ツアーの費用はクイーンズタウン(?)からの交通費込みで約20万円(個室なら+4万円)個人なら実費7~8万円で行けるようですが、ミルフォード・トラックは雨が多くて川がすぐに増水するため、脛くらいまで水に浸かって雨の中を歩くこともあるので、宿泊施設、特に衣類の乾燥室が完備しているツアーがおススメだそうです。そりゃ、ガイドさんはそう言いますよね(笑)

午前9時半にホテルを出発して車で約30分。テ・アナウ湖畔の船着き場から船に乗り込みました。

ベルバードのお見送りです

天気は快晴。素晴らしい眺めでした。

景色の美しさと雄大さに圧倒されて沢山写真を撮ったのですが、今見返してみると肉眼でみたときの記憶には遠く及びませんね(苦笑)

(写真の撮り方が下手なのですが 笑)

一時間の船旅のあと、ミルフォード・トラックの起点グレイドワーフに到着しました。

嘗てはテ・アナウ湖の南端から手漕ぎのボートで北端まで来てから歩き出したようですが、現在は船でやってきます。便利になりましたね。

上陸して川沿いの道を歩き出しました。

今日のガイドさんは帰りの船の時間が決まっているので足早に進んでいきます。前日同様メンバーは3名ですね。

しばらく行くと、途中からわき道に入って、雨ならば川になりそうなガレ場を登って行きました。

前日の雨で木々は緑に映え、鳥たちがさえずっています。

木々には餌になる木の実が沢山成っています。

ガイドさんが小道具を出して鳥を呼んでくれました。

天敵がいない鳥たちは人を怖がらないので、近くに寄ってきました。

ベルバード・ロビン・ファンテール・ツイなどの鳥たちが餌を食べていました。

眺望の良い場所を過ぎると、今度は苔の森でした。

「千と千尋の神隠し」のモデルは屋久島の白谷雲水峡と聞きますが、NZの苔の森はスケールで屋久島を圧倒します。

しばらく苔の森を歩くと、急に開けたところに出ました。

グレイドハウス、ツアーなら一日目の宿泊場所です。

ガイドさんがミルフォード・トラックの歴史を説明してくれた後に、昼食とトイレ休憩をとって、再び出発しました。今度はつり橋を渡りました。

この辺りの日本人ガイドさんは、案内の時に屋久島とともによく上高地を例に挙げます。

この橋も梓川にかかる河童橋を例に出して説明していました。

因みにガイドさんは大学時代に山岳部所属の「山女」で日本アルプスなどの山を登ったあと世界の山を登りたくて、スイスに行って山登りをしているとニュージーランドに素敵な山があると聞いて30年前にやって来たそうです。そこでイギリス人のご主人と出会ってそのまま住み着いたとのこと。逞しいですね。

帰り道でも「わき道」に入って、珍しい大木などに案内してくれました。

ニュージーランド(南島)の木は成長がとても遅くて、大木になるまでに

何百年もかかるそうです。屋久島と同じですね。

クリントン川沿いの道は、川が増水すると河岸が削られて道が崩れることがあります。護岸工事など皆無なので、道が崩れたら内側に一本道を作るそうです。

自然保護が徹底していますね。

午後4時半に帰りの船に乗り込んで、テ・アナウに6時ごろにつきました。

そのままクイーンズタウンに移動です。

乗り込むバスが大幅に遅れて7時前の出発になったので、クイーンズタウンに着いたら午後10時過ぎでした。

遅かったので部屋にあったワインの小瓶とスナックなどを食べてさっさと寝ました。

翌朝は今回の旅のハイライトであるマウントクックへ向けて午前7時半に出発です。


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