• 定年男子のランとマネー

大江英樹さんセミナー

 

8月26日、大江英樹さん主催の「おとなが楽しむ近江路」セミナーに参加しました。

大江さんは定年関連や資産運用などの他にもさまざまなテーマでセミナーを開かれてます。

その一つが「おとなの京都講座」です。

今回は「おとなの京都講座」に続く「近江路」についての話なので興味津々で行ってきました。

僕は残念ながら「おとなの京都講座」は聴いたことが無いのでイメージが掴みにくかったのですが、

興味の一つは、どうやって「近江路」を語ることを有料セミナーというビジネスに繋げられるのだろうかということでした。

 

おとなの近江路セミナー

 

大江さんの「近江路」紹介は、近畿における滋賀県とは?というところから始まりました。

東京でこの話をすると「滋賀県=琵琶湖」だそうです。
(60人中58名が琵琶湖と答えたそうです)

実際には滋賀県に占める琵琶湖の面積は六分の一なので、東京人の認識は正しくないのですが、

恐らく近畿を除く全国では滋賀県=琵琶湖というイメージなのでしょうね。

大江さんのお話も琵琶湖周辺が中心でしたので、やはり琵琶湖は滋賀県のイメージそのものだと思います。

大江さんのお話は「近江の国」の「自然」「歴史」「仏様」「街並み」「」「美術館」「宿」の7項目にわたりました。

ところで大江さんは証券会社在籍中に地方勤務が多かったそうです。

従って、大江さんが7項目にわたって「近江の国」を見る視点には、

意識的のみならず無意識でも(東京を含む)他の地方との比較が現れていたように思います

(関ヶ原の戦いの配置図です)

僕が個人的に面白かったのは「だいだらぼっち」伝説の話でした。

太古の時代に、「だいだらぼっち」という巨人が地面を蹴って穴が開いたところが「琵琶湖」で

蹴られた土が一回転して「淡路島」が出来たというのです。

ランナーやチャリダーの間では「ビワイチ」といえば「琵琶湖一周」をランかロードバイクで走ることですし、

アワイチ」といえば、同じく「淡路島一周」をランかロードバイクで走ることです。

ランナーもチャリダーも「だいだらぼっち」のいたずらのあとを、ランやバイクで遊んでいるのですね(笑)

大江さんのお話は多岐に渡りましたが、敢えて一つだけ取り上げたいのは「八景」です。

江戸時代にはあちこちで浮世絵に「八景」が描かれていました。

これは中国の真似ということですが、「近江」にも「八景」があります。

(近江八景です)

歌川広重が描いた「近江八景」を筆頭に1950年ごろできた「琵琶湖八景」などです。

でも大江さんはこれに飽き足らないで、独自の「大江八景」を作りました。

伊吹山」「余呉湖」「葛川」「近江八幡」「近江富士」「竹生島」「琵琶湖テラス」「鶏足寺」の八つでした。

各場所には、それぞれに大江さんの強い思い入れが感じられました。

この中で特にご紹介したいのは「近江八幡」です。

この街は琵琶湖の東岸にあって豊臣秀次が築いた街です。
この街は「水郷の街」としても有名で多くの観光客が訪れます。

大江さんの著書の一つである「定年男子の流儀」の213-217ページにこの街でのエピソードが紹介されています。

ある高等学校の校長先生が、引く手あまたの天下り先を排して退職後に選んだのが、水郷を行く舟の船頭でした。
「ワシャ、天下りやのうて川下りを選んだんじゃ」

前書の中で大江さんは、このセリフを退職後の仕事の選択基準として激賞されていました

セミナーでも近江八幡の水郷には再三言及されていたので、もしかしたら元校長先生の船頭さんのことが頭にあったのかもしれませんね。

 

懇親会

 

セミナー後の懇親会で、たまたま大江さんの隣の席に座ってお話を聞く機会がありました。

大江さんは今回のセミナーのために何回も現地取材をされたそうですが、

近江の国」を語るに際しては、やはり近江八幡での体験を含めた、

これまでの長い人生の経験と深い思い入れがもとになっていることを強く感じました。

それにしても懇親会に集まった20名以上の人たちは「大江ファン」なのですが、

いずれも一騎当千の方々で、それぞれに専門性を持っておられ、語りだすと止まりません。

僕のテーブルでは、知的障害者の実情や中国の話をしているかと思えば、

バイクのツーリングや日本全国の温泉の効用がテーマになっていました。

こういうのを本当のブレーンストーミングというのかもしれませんね。
折角集まったのだから、雑談の中から、何かが生まれれば素晴らしいなと思いました。


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