僕がスペインに駐在していた1986年に、サッチャーによってイギリスで「ビッグバン」が始まって、
大きな時代の変化を感じることができました。
当時のユーロマーケットは中東のオイルマネーが主体の巨大な市場でした。
1987年に日本へ帰ってからは、スワップマーケットを中心にしたデリバティブを扱い、
その後は、1990年から米国で長期金利を睨みながら商業不動産融資に関わる中で
金融市場にはずっと関心を持ってきました。
1997年に再び帰国してから、いわゆる「失われた20年」の中で、金融機関を離れてから自分でも投資をやってみて、
「自分には才能はないなあ」と思いつつも今日まで細々と投資を継続しています。
僕が愛読している投資ブログの一つである“マーケットハック”(by広瀬隆雄さん)の文章で投資とブログについて興味ある文章を見つけました。
「投資は、そういう自分の好奇心をひとつのカタチに具現化するツールであると考えることが出来ます。もっと言えば、我々は皆、人生のmeaning、すなわち「生きる意味」を探し求めているのであり、投資と、それを記録に記す作業とは、「自分らしさ」の探求行為に他ならないのです。」
http://markethack.net/archives/52077279.html
僕は投資の本質について語る資格も経験もありませんが、リーマンショックを経験してみて自分の適性が少し分かった気がします。
1. 損をするのが大嫌い(元値にこだわる)
2. 大きな金額を投資すると怖くなって、直ぐに売ってしまう
3. 自分にはマーケットを予測する能力がない
これに加えて、懸賞応募、宝くじや商店街の抽選などの経験から「籤運もない」ので、
もしも投資が「運」の側面を持つのならば、全く投資に向いていないことになりますね。(笑)
現在は63歳でiDeCoへの加入は出来ませんが、代わりに個人事業主登録をして小規模企業共済に月ぎめの掛け金を払っています。
運用利回りは低いけれど一応元本保証で(脱退理由や期間によっては元本割れもあります)所得減税にもなるので実質の利回りは高くなります。(計算していませんが 笑)
あとは積み立てNISAで投資信託を毎月少額づつですね。
個人向け国債なども少し持っていますが、投資信託を含めて原則見ているだけです。
FXや仮想通貨はよくわからないのでやりません。
(僕には変化率が大き過ぎます)
取引にはネット証券を利用していて、無料提供の「資産バランス」ツールに自分の運用資産をインプットして
「リスクとリターン」の状況を時々チェックします。
必要ならばリバランスも行いますが、「直ぐに売りたくなる」癖があるので
出来るだけ「我慢」することにしています。
でも過去に「売り遅れ」たり「ナンピン買い」で失敗したことがあるので
「臆病」スタンスが基本です。
これでは「一発当てて大金持」には到底なれないので、金融マーケットは変化を楽しむだけにして、
余計な「欲」は持たないようにしています。
でも「お金」には大いに関心があるので、このブログでも年金などの「老後のお金」や株式市場予測の講演は紹介してきました。
サラリーマンを卒業してからは年金とバイトの生活です。(プラス貯金の取り崩し)
週3日バイトして4日間は主夫しています。
サラリーマン時代に比べて、使えるお金がかなり限られているので、
お金を使う時は「支払った金額に比べて得られる効用は大きいか小さいか?」を支出の判断基準にしています。
(結構真面目に考えますよ)
例えば、今日は主夫の日なので1日分の食料を買ってきましたが、
朝食・昼食・夕食のそれぞれに買ったものを食べることで身体と心への効用が大きくなるかと自問しながら買い物をしています。
夕食は調理をするので、出来上がったものを食べるときの満足度を想像しながら買っています。
結果的に失敗作になることもありますが、それはそれで面白い経験です。
(妻は迷惑でしょうけれど 笑)
これからも金融市場への「投資」に限らず、日常的に使うことも含めて広い範囲で「お金」に関して自分の考えを纏めるツールとしてブログを書いていきたいと思っています。