初夏の好天に誘われて、思い立って西国三十三か所のうち、播州清水寺と一乗寺に御朱印を戴きに行ってきました。
両寺ともに開祖は法道仙人です。
仙人は今から約1800年前にインドから中国朝鮮を経て二つの寺を開いたとお寺のパンフレットに記されています。
お寺の建立は西暦600年代の前半ですから、仙人らしく随分と長生きですね。
「紫雲に乗じて」と書いてあるので、雲に乗ってやってきたのですが、本当かどうかは霧の中の話ですね。(笑)
でも推古天皇と孝徳天皇の勅願との記述があるので、お寺の由緒は正しいのでしょう。
両寺ともに、宗派は天台宗です。
西国第25番目の札所です。
本堂は標高約500メートルのところにあって、内部は風通しが良く、眼下に新緑の美しい景色が楽しめました。
事前の調べで登山道は一時間以上かかると書いてあったので、トレイルが楽しめるかと期待しましたが、
うっかりと自動車で仁王門前まで行ってしまいました。
残念!!
お寺は四季の花が美しいそうで、行ったときは石楠花が咲いていました。
冬の空気が澄んだ日には、山頂から瀬戸の島々や明石海峡、また雲海や真っ赤な夕日を望めることもあるそうです。
山陽自動車の加古川北ICを降りて、ほど近いところにあるお寺ですが、受付から本堂までは急こう配の階段が続きます。
本堂で御朱印を戴いたあとに、涼風に吹かれながら心の解放感を味わいました。
さらに奥の院と賽の河原まで歩いてみると、河原に沢山の小石が積まれていて、信仰の強さを感じました。
西国33か所巡りを始めて10年以上が経ちました。残るは3カ寺です。
のんびり廻っていますが、来年くらいにはこの巡礼の旅を完了しようかなと思っています。