フィナンシャルプランナーの深田晶恵さんがダイヤモンドオンラインに
「40~50代が老後資金を貯めにくくなった5つの理由」という記事を寄稿されています。
http://diamond.jp/articles/-/140994
深田さんが挙げる5つの理由は下記です。
① 税金・社会保険料アップで手取り収入が減っている。
② 超低金利が長く続き、利息でお金が増やせない
③ 子どもの教育費がハイパーインフレ状態
④ 住宅ローンを「たくさん」「長く」借りているから、老後に負担を先送り
⑤ 今の50代は消費好きで貯蓄ができない
僕はサラリーマンを卒業する前後から、会社以外で40~50代の方々と話をする機会が増えました。
それまでも会社の部下とは話していましたが、仕事のことは話してもプライベートのことまでは、あまり話す機会はありませんでした。
(50歳と55歳で転職を2回したので、会社との馴染みが薄かったのかもしれませんが)
ここ数年で感じたことは、この年代の人たちは、スポーツや学習など好きなことにお金を使っているが、そのほかの生活はかなり質素であることと、これは偶然だと思いますが、離婚経験者が多いことです。
女性のなかには、東京近辺で一軒家を購入して住宅ローンを背負っている人もいました。詳しくは聞いていませんが、土地付き一軒家は資産と言う考え方が根強いのかなと思いました。
僕の感じ方で言うと、現代の40~50代の方々は、自分のやりたいことや嫌なことをはっきり自覚して、前向きに対処していく人が多いと思います。
しかし、老後の不安は皆さんが感じていて、投資をして老後資金を貯めなくては、とは思っているようですが、具体的にどうやってやればよいのかわからないし、聞く人もいないということも聞きました。
誰が正しい知識を持っているか分からないことと、自分のことを話しても大丈夫な人か判断できないということなのでしょうね。
このような方々に、パーソナルファイナンスの知識を伝える仕事ができればと思います。
ところで深田さんの挙げられた5つの理由は、40~50代に当てはまると思いますが、同じように定年退職者にも当てはまります。
定年退職者の主な収入源である年金への課税や社会保険料負担は年々重くなっていると感じますし、晩婚や再婚で60歳を過ぎても養育費や教育費を払っている人もいます。
親の介護費用や介護にかかる時間の捻出に苦労している人もいます。
もしもバブルの前後に自宅を買い替えていたら、住宅ローンはたっぷり残っています。
そして「今の50代」よりも60代の人で、会社員時代の生活習慣を変えられなくて、退職後も生活費が思うように下げられない人も相当数いるようです。
人生にはお金の「貯め期」が幾つかありますが、定年退職して年金だけが頼りになってしまうと、ここから挽回するのは困難です。
うっかりすると「下流老人」や「老後破産」の方向に進んでしまいかねません。
日常生活でお金のストレスがたまりすぎると、クレームを連発する「暴走老人」になる懸念もあります。
誰もが「自分は大丈夫」と思いますが、僕も含めて、時に自分の行動を振り返って反省や自制をすることが大切なのでしょうね。