40年来の友人たちと7名で軽井沢を訪れました。
実は友人の一人Aさんが25年前から所有している北軽井沢の別荘に、関西と東京からそれぞれ集合しました。
当日はAさんの車でAさんとOさんが先発隊で買い出しなどの準備をしてくれます。
残りの5人は東京駅で待ち合わせて、北陸新幹線「はくたか」に乗って軽井沢駅に向かいます。
東京駅のホームは夏休みシーズンで混雑しています。
軽井沢駅も大変な人出です。
5人は駅でレンタカーを借りて、Aさんの車と2台で観光に向かいます。
今回の軽井沢旅行は2回目なのですが、今回は前回不参加だったHさんに軽井沢の良いところを見てもらおうとして「鬼押し出し」「浅間山」「白糸の滝」などへ行こうという計画でした。
ところが、残念ながら大雨です。浅間山は全く見えません。
火山博物館を見学して臨場感を得ようとしますが、イマイチです。
諦めて「白糸の滝」だけ見学して、別荘に直行することにしました。
別荘に着いたのは午後2時です。
別荘は外観からは分かりにくいのですが、内部は広くて快適です。
しかし夕食の予定は5時半です。還暦過ぎた7人が3時間以上何をするのでしょう?
7人は別荘の掃除の後で、テーブルに陣取って飲み始めます。
話題は何か?
何と、「芸能ニュース」「高校野球」が中心です。
皆さん思いのほか詳しくて話が止まりません。
メンバーのOさんが間断なくダジャレを飛ばします。
そのたびに根っからの関西人であるMさんとHさんが突っ込みます。
時折東北出身のMさんがボソッと一言いいます。
Oさんは、めげずにダジャレを飛ばし続けます。
Oさんのダジャレを幾つかご紹介したいのですが、聞いた時は笑いますが、すぐに忘れてしまい頭に残りません。笑いを再現するのは困難ですね。笑
Oさんが大奮闘して、漸く5時過ぎになったので、雨の中を「浅間高原ホテル」のなかにある「カフェ&タイ料理 青山ダイニング」まで歩いて夕食をとることにしました。
軽井沢にタイ料理が似合うのか僕にはわかりませんが、料理は美味しかったです。
スペイン産のワインを4本空けて、7人は引き続き盛り上がります。声のトーンは高くなる一方です。
充分飲み食いして、思い切り話すと周囲は真っ暗です。午後7時半ごろかな?
みんなは再びカサを指して800メートルの道を三々五々歩き出します。
軽井沢の道はどこも同じようでよく分かりません。しかも暗い。一人なら確実に迷います。
先頭の二人がどんどん行くので、後ろの二人からクレームが出ます。
「もっとゆっくり行ってくれー」
無事に別荘に着いてから飲み直しです。
ここで朝から大奮闘のOさんがダウン。寝てしまいます。
Oさんは大の歌謡曲ファンで、自分の好きな歌謡曲200曲の曲名、歌手名などを印刷してみんなに配るほどです。たとえば「青江三奈 木屋町の女」「チューリップ 心の旅」と言った具合です。
別荘の持ち主のAさんは、これも大の字の付くオーディオマニアで、部屋には何百曲というレコード(CDではない!)が並べられています。
せっかくOさんの出番だったのに、寝てしまうとは、Oさん残念でした。
8時頃から11時ごろまで(主に)昭和の歌を聴きながら、そのころの話にふけります。
南沙織、かぐや姫、グレープ、ビートルズ、赤い鳥・・・
外は相変わらず雨が降っています。
我々にとって、滅多に行けない軽井沢の別荘で、静かな夜に、滅多に聞けない昭和の名曲の数々をゆっくり聞きながら、お互いの思い出話に笑い合うのは至福の時間でした。
Aさん、ありがとうございました。
翌朝は、依然として雨でしたが、すこし小降りになったので軽井沢銀座に向かいました。
ぶらぶら歩くと「中山道軽井沢宿」の石碑がありました。ここは宿場だったんだ。
時刻は午前9時前だったので、店がまだ開いていなくて静かでした。
せっかくの軽井沢なのに雨ばかりで、初訪問のHさんには気の毒でしたが、むしろ雨のおかげで、人に出会うことも少なくて、静かな中で旧交を温めることができました。
帰りは「峠の釜めし」弁当を買って帰りました。