7月24日に梅田の関西大学キャンパスで開かれたセミナーに参加しました。
構成は3部です。
まず始めは「会社四季報で有保銘柄を探そう」です。
演題からわかるように、このセミナーは東洋経済新報社が個人に、株式を始めとした投資をやってもらおうとして開催したものです。
僕は東洋経済オンラインの記事をよく読みますが、質の良い経済記事を掲載しているな、と思っていました。
ところがもう一つの会社の柱である「会社四季報」については、単に情報をあつめているのだろう、くらいしか思っていなかったので、120名の記者が上場3600社を手分けして担当し、インタビューや電話で直接情報を収集して、会社の状況を判断していると聞いて、自分の認識不足が分かりました。
広瀬部長のご説明は簡潔で、とても分かりやすかったと思います。
二番目は、前野彩さんの「収入アップの鍵はiDeCo! 早く始めた人ほど、安心老後が手に入る」です。
僕はこれまで数回のiDeCoのセミナーに参加し、数冊の書籍を読みました。
その中で受けた印象としては、前野さんは初心者を対象に、iDeCoの基本と考えるべきポイントを網羅して、かつ簡潔に纏められたと思いました。
特に最後の「iDeCoが向く人、向かない人」という項目は、顧客の立場を第一に考えておられる前野さんらしいと思いました。
講演はぴたりと45分で終了したので、相当準備をされたということが伝わってきました。
最後は大江英樹さんの「株式投資はじめの一歩~間違えない資産運用~」です。
大江さんご自身は「自分は元来株屋です。」と言われるように、40年に渡って市場を見てこられた株式投資のプロです。
セミナーのポイントは大きく分けて3つです。
一つ目は「投資」と「投機」の違いについて。
これは22日に京都で行われたセミナーでも触れておられましたが、今回はもう少し突っ込んだ話でした。
二番目は株式投資の基本的な指標についてです。
PER,PBR,ROE配当利回りについて、教科書に書いてあるような無味乾燥な説明ではなくて、具体的な活用法を引きながら説明されました。
最後は株式投資の注意点です。
1. 無理をしないこと
2. 自分の頭で考えること
3. 勝つことよりも負けないこと
4. 天底のサインを見逃さないこと
僕はこのうちで、個人投資家が最も心すべきことは「勝つことよりも負けないこと」だと思います。個人は幸せな生活を送るために投資をするのだから、再び立ち上がれないような敗北を喫するのは、全くの本末転倒だと思うからです。
最後はテンプルトン卿の格言で締められました。
セミナーが終わっても、参加者の何名かは居残って講師の方々と話しています。
質問なのか、雑談なのかは分かりませんが、講師の方々の人柄がよくわかる光景でした。