「FPで食っていけるか?-1」の内容を前提にして話を勧めます。
長谷さんの講演の内容は、11年前にご自身がFPを開業されたときの実態をもとに、FPで開業するとはどのようなことか?開業した後に何が起こるかなどを具体的に教えてくださいました。
お聞きした内容には、他の起業セミナーでも出た話題もあれば独自のおはなしもありました。
いくつか心に残ったことを皆さんにお伝えします。
1.フィナンシャルプランナーとは?
FPに限らず、自分の職業の定義を明確に意識して
例えば10秒で答えることは重要です。
どの分野に特化して、どのパターンで活動するかを
踏まえたうえで、その職業を通じてどのようにして
社会に貢献したいとか、何を実現させたいかを
はっきりさせておかねばなりません。
ちなみに長谷さんはFPを
「ファミリーの豊かさを創造するお手伝いをする
職業」と定義づけされています。
2.メンターを探す
先輩FPなどの中で、自分が憧れる人、自分がこう
なりたい人を探して真似をする、できれば仲良く
なる。
一つの手段としてSGを活用することを勧めておら
れます。
ただし、これにはメンターとなる人が認めてくれる
ことが重要です。
メンターとなる人に認めてもらうためには、時には
数年単位の時間がかかるので、焦らずにじっくりと
取り組むことが大切になります。
3.顧客にしたい人のイメージは?
自分がどのようなお客様と出会って、その人と
どのように仕事をしていきたいかをできるだけ
具体的にイメージすることです。
FPとして言っていることが正論で納得できる内容
でも、頭から話を聞いてくれない人には無意味です。
FPとしての自分の話を、できるだけ虚心坦懐に
聞いてもらえ、役立ててもらえるお客様とできれば
長くお付き合いすることがFPとしての充実感に
繋がります。
4.自分が果たすべき役割を決める
自分が求めるFP像を決めることです。
「FPで食っていけるか?-1」でいえば、
例えばですが
個別有料相談を中心にするのか?
金融資産運用設計を専門にするのか?
お客様とは単発か長いお付き合いか?
そのためには知識のほかに何が必要か?
などを自分の中で決めておき、行動の指針とします。
5.バックオフィスを活用する
FPの仕事には、社会保険労務士、行政書士、
宅建業者、税理士、弁護士など沢山の専門家の
助けが必要なことが多くあります。
6分野すべての専門家にはなれないので、
バックオフィスとして各専門家のネットワークを
作っておく必要があります。
分からないことを気軽に聞ける人を探しておくこと
です。